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ウグイスカグラ/うぐいすかぐら/鶯神楽
Uguisukagura tree(species of honeysuckle)
【ウグイスカグラとは】
・北海道南部、本州、四国及び九州に分布するスイカズラ科の落葉低木。野山の林縁に自生し、かつては茶庭で稀に使われる程度であったが、主張し過ぎない花や赤い果実が尊ばれ、雑木ブームとともに庭木として利用される機会が増えてきた。
・ウグイスカグラの開花は2~4月頃で、葉の展開と同時。枝先にある葉の脇から伸びた細い柄に、ラッパ型をした花が一輪ずつ下向きに咲く。花はややくすんだピンク色で先端が5つに裂け、開花が進むにつれて平らに開くと5本ある雄しべの黄色い葯が目立つようになる。
・初夏に赤く熟すグミのような実は甘みがあって生食できる。地方によって、アズキグミ、アズキイチゴ、マメイチゴなど様々な名前で呼ばれる。果実は直径1センチほどで、細長い柄にぶら下がる。
・葉は楕円形で毛はなく、枝から対になって生じる。春先は長さ1cm程度だが夏にかけてどんどん大きくなる。若い葉は縁が赤紫色を帯びることもある。
・ウグイスカグラという雅な名の由来には諸説あるが、ウグイスがこの木の茂みに入り込んで隠れる様や、ウグイスがこの木の枝を渡り歩く姿を「神楽舞う」としたこと、あるいはこの木がウグイスを狩る場(かつては身分の高い人の狩場を狩座(かぐら)と呼んだ)になったことなどによる。また、ウグイスが鳴く頃に開花するため、ウグイスノキという別名もある。
【ウグイスカグラの育て方のポイント】
・ウグイスが枝の間に隠れるほど、徒長枝やひこばえが数多く発生する。剪定によく耐えるが、やたらに剪定すると風情がなくなるため、冬季に不要な枝を根元から切除するにとどめたい。
・日当たりと水はけの良い場所を好むが、適応力はあり、比較的土質を選ばずに育つ。
・白花と紅花が混同されて販売されることが多い。
・落葉の前の葉がやや見苦しい。
・繁殖は挿し木、実生による。
【ウグイスカグラの品種】
・ヤマウグイスカグラ~農家の庭先などで見かける「グミ」と呼ばれる品種。ウグイスカグラに似るが、葉の両面に毛がある。ウグイスカグラはヤマウグイスカグラの変種とされる。
・シロバナウグイスカグラ~花が白い。
・ヒョウタンウグイスカグラ~実がひょうたん型になる品種
花や実に毛が多い品種。名前のとおり深山に自生する。
・クロミノウグイスカグラ
中部以北の本州や北海道に自生する近縁種で、名前のとおり黒い実がなり、白い花が咲く。アイヌ語名「ハスカップ」でよく知られ、果実は北海道の名産品に。
【ウグイスカグラに似た花木】
同じスイカズラ属の落葉樹で美しい実がなるが、毒があって食べられない。別名はキンギンボクだが、ヨメコロシなど物騒な俗名がある。
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ウグイスカグラの基本データ
【分類】スイカズラ科/スイカズラ属
落葉広葉/低木
【漢字】鶯神楽(うぐいすかぐら)
【別名】ウグイスノキ/ゴリョウゲ/グミ
【学名】Lonicera gracilipes
var. glabra
【英名】Uguisukagura tree
(species of honeysuckle)
【成長】早い
【移植】実生か挿し木によるのが一般的
【高さ】1~3m
【用途】花木/公園/盆栽
【値段】1000円~