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アメリカハナノキ/あめりかはなのき

Red Maple

花の木,樹木,アメリカハナノキ
ハナノキよりも成長が早く、紅葉が派手 別名はベニカエデ
Red Maple,tree
新芽の様子
紅楓の木,アメリカハナノキ
若葉の様子
紅楓の木,特徴,あめりかはなのき
枝や葉柄、冬芽が赤い(葉の裏面の様子)
Red Maple
成葉の様子
べにかえで,樹木
紅葉の様子
べにかえで,植木,あめりかはなのき
樹高は最大40mにもなる(皇居東御苑)
べにかえで
幹の様子

 

【アメリカハナノキとは】

・アメリカ北東部(フロリダ~テキサス)とカナダ南東部(ニューファンドランド島東部及びオンタリオ州)を原産とするムクロジ科の落葉高木。現地ではサトウカエデと共に綺麗に紅葉する木の代表格だが、日本では公園や植物園で稀に植栽される。中部地方の一部地域に自生するハナノキは本種の近縁種。

 

 

・葉は長さ、幅ともに4~10センチで枝から互い違いに生じる。手のひら状で3~5つに裂けるが、その切れ込みはハナノキより深く、葉の半分ほどの位置にまで達する。

 

 

・葉の表面は光沢のない濃緑色で、縁には不規則な粗いギザギザがある。裏面は青白く、葉脈の付近に黄色い綿毛を生じるが、赤い筋が入ることもある。ベニカエデという別名はこの赤い筋にちなむが、冬芽や葉脈、枝も紅色になる。紅葉期が長いのが特徴であり、葉の色は紅、オレンジあるいは黄色になる。 

 

 

・開花は3~4月で、鮮やかな赤色の小花が短い枝に多数集まって咲く。雌雄異株で、雄の木には雄花が、雌の木には雌花が咲くがいずれもハナノキより数多く、葉の展開に先立つためよく目立つ。

 

 

・花の後には綿毛で覆われた果実ができ、熟すにつれて黄緑色から褐色に変化し、抜け殻は冬の遅くまで枝に残る。果実には他のカエデ類と同様に翼があり、風に乗って飛んでいく。翼は長さ2.5センチほどで、ほぼ水平に開く(ハナノキの果実の翼はあまり開かない)。

 

 

・樹高は最大30~40mで幹の直径は1mほどになる。樹皮は濃い灰色で、樹齢を重ねても剥離や皴などは見られない。(ハナノキは樹齢を重ねると縦に浅く裂けるものが多い。)材は柔らかで加工しやすく、家具や器具材に使われる。また、サトウカエデと同様にメイプルシロップを採取できるが、品質はやや劣る。 

 

 

【アメリカハナノキの育て方のポイント】

・自生地は沼地や川岸などの湿地であり、ウォーターメイプルとも呼ばれるほど湿気を好むが、意外に丈夫な性質を持つ。

 

 

・乾燥の激しい場所や日陰では綺麗に紅葉しにくく、花つきも悪い。

 

 

・寒冷地生まれであるが気温に対する適応力があり、北海道~近畿地方に植栽できる。

 

 

・ハナノキよりも成長が早い。剪定によって小さく維持すれば個人宅でも維持できるが、剪定には技術をとセンスを要する。

 

 

【アメリカハナノキの品種】 

 紅葉あるいは黄葉の美しさを強調した「レッドサンセット」や「ショッキングゴールド」という品種が流通しており、苗木が販売されている。

 

 

【アメリカハナノキに似ている木】

サトウカエデ

 カナダの国旗にデザインされる近縁種で本種と似た性質を持つが葉の形は全く異なる。樹液からメイプルシロップを作ることでも知られる。

 

 

ネグンドカエデ(トネリコバノカエデ) 

 北海道を中心に植栽される北米原産のカエデで、葉色の明るい品種が庭園等で使われる。  

 

アメリカハナノキの基本データ

 

【分類】ムクロジ科/カエデ属

    落葉広葉/高木

【漢字】亜米利加花の木

    (あめりかはなのき)

【別名】ベニカエデ

【学名】Acer rubrum 

【英名】Red Maple

【成長】やや早い 

【移植】難しい

【高さ】15m~40m 

【用途】公園/街路樹  

【値段】1500円~

 

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