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アメリカハナズオウ/あめりかはなずおう
Redbud
【アメリカハナズオウとは】
・北アメリカ東部及び中部を原産とするマメ科の落葉樹。春に咲く淡い赤紫の花を観賞するため、稀に庭園や公園に植栽される。古くから庭木として普及するハナズオウは中国生まれだが、本種はアメリカ大陸産であるため、アメリカハナズオウと呼ばれる。
・開花は4月で、花はハナズオウと同じ蝶形だが長さは1.2センチほどで、やや小さい。花柄が短いため、枝に直接咲いているように見えるのもハナズオウと同じだが、太い枝に固まって咲く特性があるため、花木としての華やかさは劣る。花の後には長さ5~10センチの豆果ができ、褐色に熟す。
・葉は直径10~15センチのハート形で、表面は鮮やかな緑色。両面に細かな毛を生じる。枝は上方に向かって大きく開き、樹冠(樹形)は丸くなる。
・ハナズオウは株元からヒコバエ(ヤゴ)を出すが、本種はヒコバエが出ない。実生によって増やすのが一般的。
【アメリカハナズオウの育て方のポイント】
・丈夫な性質を持ち、土質を選ばずに育つ。
・日向を好むがハナズオウよりも耐暑性が低く、酷暑に弱いため、半日陰程度の場所に植えるのがよい。
・樹形が大きくなりやすいため、スペースに余裕のある場所に単独で植えるのが理想。
・病害虫に強いが稀にアメリカシロヒトリ等の害虫が葉を食害する。剪定によって通風と採光を確保し、観察によって幼虫のうちに捕獲あるいは殺虫した方がよい。
【アメリカハナズオウの品種】
若葉が赤紫になるフォレストパンシー、葉に白い模様が入るシルバークラウド、新葉がライムグリーンになるポーリンリリー、成葉が黄色いハートオブゴールドなど葉色の鮮やかなカラーリーフ種があり、今やガーデニングの定番となっている。また、近年では枝が垂れ下がるトラベラーという品種の人気も高まっている。
【アメリカハナズオウに似ている木】
・カリフォルニアスオウ
カリフォルニアに見られる樹高の低い品種で、強い日差しにも耐える。
イスラエルを原産とする近縁種で、樹高12mに達し、葉の展開前に鮮やかなピンク色の花を咲かせる。英名をJudas treeといい、キリストを裏切ったイスカリオテのユダはこの木で首を吊ったとされる。
アメリカハナズオウの基本データ
【分類】マメ科/ハナズオウ属
落葉広葉/小高木
【漢字】亜米利加花蘇芳
(あめりかはなずおう)
【別名】─
【学名】Cercis canadensis
【英名】Redbud
【成長】やや早い
【移植】簡単
【高さ】6~8m
【用途】公園/学校
コンテナ/街路樹
【値段】4000円~