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マケドニアマツ/まけどにあまつ
Macedonian Pine/Balkan pine
【マケドニアマツとは】
・ヨーロッパのバルカン半島(ギリシャ、ブルガリア、マケドニアなど)に分布するマツ科の常緑針葉樹。柔らかな印象の葉と樹形が美しく、ヨーロッパでは公園や庭園に使われる。
・葉はゴヨウマツと同じように5本一組で生じるが、より硬質であり、長さは6~12センチになる。裏面にある白い気孔帯の影響で全体的には青味がかったようになり、ストローブマツに似た印象を持つ。
・雌雄同株で5月頃に雌雄それぞれの花を咲かせる。雌花の後にできるマツボックリ(球果)は長さ5~20センチほど。種子はホシガラス(カケスに似た鳥)の餌になる。
・幹は真っすぐに伸び、樹形は円錐形になるのが基本。樹皮は灰緑色だが樹齢を重ねると褐色になり、鱗状に剥がれ落ちる。樹脂を多く含む材は丈夫で、樽や彫刻、建材や器具材に使われる。
【マケドニアマツの育て方のポイント】
・天然分布は低山から亜高山で、寒さに強い。
・繊細な印象とは裏腹に煙害などの公害に強い。
・他のマツ類同様に日向を好む。
マケドニアマツの基本データ
【分類】マツ科/マツ属
常緑針葉/高木
【漢字】馬其頓松
(まけどにあまつ)
【別名】バルカンゴヨウ
【学名】Pinus peuce
【英名】Macedonian Pine
Balkan pine
【成長】遅い
【移植】やや困難
【高さ】20m~40m
【用途】公園/シンボルツリー
【値段】─