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ブルーアイス/ぶるーあいす
Blue ice
【ブルーアイスとは】
・アメリカのアリゾナ州からカリフォルニア半島にかけて分布するウスカワアリゾナイトスギの園芸品種。プンゲンストウヒなどと同じようなメタリックブルーの葉が美しい上、丈夫で育てやすいコニファーとして人気を誇り、クリスマスのイルミネーションが施されることもある。
・葉は裏表がはっきりせず、珊瑚のように立体的に伸長する。細かに観察すると鱗状の葉には白い粉がついており、これが独特の色合いを作り出しているのが分かる。この白い粉は手で触れれは剥離し、剥離した部分は緑色になる。
・新葉ほど青白く、季節を追うごとに緑色になる。いが、新梢が展開する5~6月頃に最も美しい葉色になる。葉にはヒノキ科に共通の微香がある。
・自然樹形は幅の広い円錐形で真っすぐに伸びる幹から太い枝がまばらに生じる。概して枝葉の出方は粗い。
・樹皮は赤褐色で、樹齢を重ねると剥離しやすい。
【ブルーアイスの育て方のポイント】
・暖地性のコニファーだが耐寒性もあり、北海道や豪雪地帯を除けば全国的に植栽できる。
・日当たりと風通しの良い場所を好む木であり、半日陰には耐えるものの、日陰や他の樹木と葉先が触れ合うような場所では葉が茶変したり、枯れ込んだりしやすい。
・保水性と排水性があり、なおかつ養分のある土地に植えるのがよい。水分や養分が乏しいと葉の色が悪くなる。また、風雨や積雪によって前述の白粉が落ちて葉の色が悪くなることもある。
・病害虫はほぼつかないが、材質が柔軟なこと、樹高のわりに根が弱いことから台風等で倒れやすいため、添え木をして植栽するのがよい。
・刈り込んで管理されることが多いものの、本来は剪定を好まないため、可能であれば広い場所に植えて自然樹形を観賞したい。
【ブルーアイスに似ている木】
・サルフレア
ブルーアイスの基本データ
【分類】ヒノキ科 ホソイトスギ属
常緑針葉 高木
【漢字】─(ぶるーあいす)
【別名】─
【学名】Cupressus arizonica
【英名】Blue ice
【成長】やや早い
【移植】普通
【高さ】7m~10m
【用途】公園/コニファーガーデン
クリスマスリース
【値段】3000円~