庭木図鑑 植木ペディア > ヒマラヤゴヨウ
ヒマラヤゴヨウ/ひまらやごよう/喜馬拉邪五葉
Himalayan blue pine
【ヒマラヤゴヨウとは】
・ブータン~アフガニスタンを原産とするマツ科の常緑針葉樹。現地では海抜1,500~4,000mの間に分布し、壮大な樹形となる。優し気な葉の雰囲気が好まれるが、日本ではごく稀に公園や植物園に植栽されるのみで、庭木としてはあまり普及していない。
・葉は長さは10~20センチで青白く、垂れ下がる枝葉の雰囲気はダイオウショウやハクショウ(シロマツ)に似るが、ヒマラヤゴヨウの葉は名前のとおり5本一組で生じる。
・開花は5月頃で花には雌雄があり、淡い黄緑色の雌花の後には長さ15~25センチのマツボックリができ、翌年の10月頃に熟す。
・幹の直径は最大1.5mほどで、材は建材や器具材として使われる。樹皮は暗い灰色で、樹齢を重ねると裂け目ができて剥離する。
【ヒマラヤゴヨウの育て方のポイント】
・適度に湿気があり、なおかつ排水の良い肥沃な土地を好む。
・日当たりの良い場所を好むが、幼樹のうちは耐陰性がある。
・寒冷地の生まれであり耐寒性がある。
・剪定に耐えるが日本のマツのように剪定によって形を整えるのには向かず、過度な剪定は樹形を乱す。この点はダイオウショウも同じ。
【ヒマラヤゴヨウに似ている木】
・ヒマラヤマツ
別名をナガバマツ(長葉松)といい、20~30センチの柔らかな葉が3本一組で生じる。ヒマラヤ地方原産で、樹高は最大で50mを超える巨木となるが、東京近郊では寒害を受けやすい。しばしば混同されるがヒマラヤスギとは異なる。
ヒマラヤゴヨウの基本データ
【分類】マツ科 マツ属
常緑針葉 高木
【漢字】喜馬拉邪五葉/ひまらやごよう
【別名】ブータンマツ/ボタマツ
【学名】Pinus griffithii
【英名】Himalayan blue pine
【成長】やや早い
【移植】やや困難
【高さ】30~50m(原産地の場合)
【用途】公園
【値段】─