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ニオイヒバ/においひば/匂檜葉
Thuja(cedar)
【ニオイヒバとは】
・北米東部を原産とするコニファーの一種。北米では生垣として多用される。日本には明治時代に渡来し、公園や庭園、北米同様に生垣として広く使われる。また、材は建材となる。
・ニオイヒバの名のとおり、葉を揉むと特徴的なパイナップルあるいは柑橘系のさわやかな香りがする。葉から採取される精油は薬用になるが、中枢神経に弊害をもたらす物質(ケトン)を含む。
・寒さにかなり強く、北海道や東北地方などの寒冷地で垣根に使われることが多い。
【ニオイヒバの育て方のポイント】
・原産地では山腹、山頂の岩場などに好んで生えるが、乾湿を問わず丈夫に育つ。
・枝は水平に伸び、樹形は円錐形になるのが基本。あまり手を入れずに自然樹形を鑑賞するのが理想だが、芽を出す力は強く、剪定にも耐える。また、若木のうちは成長が早く、垣根を作りやすい。
・季節によって葉の色が変化し、冬期はくすんだようになるため、好みが分かれる。
・病害虫、大気汚染に強い。(まれにオオミノガや葉ふるい病の被害に遭う。)
・日陰にも耐える陰樹だが、日当たりの悪い下枝は枯れこみやすい。
【ニオイヒバに似た木・園芸品種】
・グリーンコーン
日本生まれの品種。背が高くならず、横幅も広がりにくいため、特に人気が高い。
・サンキスト
幼木のうちは特に成長が遅く、下草として使いやすい。
ゴールデングローブ、リトルジェム、ローゼンサリー、ヨーロッパゴールド、ラインゴールド、スマラグなど品種が多い。
ニオイヒバの基本データ
【分類】ヒノキ科 クロベ属
常緑針葉 高木
【漢字】匂檜葉(においひば)
【別名】ニオイネズコ(匂鼠子)
ヨーロッパゴールド
【学名】Thuja occidentalis
【英名】Thuja(cedar)
【成長】早い
【移植】簡単
【高さ】3m~10m
【用途】垣根/公園/トピアリー
【値段】1000円~