庭木図鑑 植木ペディア > テーダマツ
テーダマツ/てーだまつ
Loblolly Pine
【テーダマツとは】
・北米東南部を原産とする松の一種。ダイオウショウと並んで大木となることで知られる。アメリカンな名前の由来は学名「taeda(樹脂が多い)」にある。
・見た目や触感はアカマツに似るが、アカマツよりも枝ぶりなどが荒い。また、アカマツは葉が二本一組で生じるが、テーダマツは三本一組で生じるので区別できる。
・葉の長さは10~15センチ程度で松類の中では長めだが、ダイオウショウ(長さ20~40センチ)よりは短い。
・松ぼっくりは長さ10センチ弱の大型で、四つほどが一組になってできる。一つ一つが大きいことに加え、大量にできるため、画像のように松ぼっくりだらけに見えることがある。
・英名の「Loblolly Pine」は「低湿地の松」を意味する。湿度や養分の乏しい荒れ地に真っ先に生えることから命名された。マツの仲間では最も湿気を好み、沼沢地に群生して大きな森を作る。
・樹高は最大で30mを超え、幹の直径は70~90センチになる。材質は柔らかく木目も粗いため、材木として優良とはいえないが、建築材、船舶材、土木用材、パルプ材、器具材として使われる。
【テーダマツの育て方のポイント】
・成長が非常に早く、枝葉は年二回伸長する。
・植栽の適地は関東南部以西。特に近畿地方では在来の松よりも生育が良い。
・他の松類と同様に陽光を好む「陽樹」であり、日陰への植栽は難しい。日当たりの良い肥沃地であれば、成長はかなり早い。
・他の松に比べ、松枯れ病に強い。
・剪定することは可能だが、大木であり、将来を見越してある程度のスペースがなければ植栽は難しい。公園やゴルフ場など、限定的に使用されている。
テーダマツの基本データ
【分類】マツ科 マツ属
常緑針葉 高木
【漢字】─(てーだまつ)
【別名】タエダマツ
【学名】Pinus taeda L.
【英名】Loblolly Pine
【成長】早い
【移植】困難
【高さ】30m~35m
【用途】シンボルツリー/公園樹
【値段】400円~(苗木)
|