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チョウセンゴヨウ/ちょうせんごよう/朝鮮五葉

Korean Pine

ちょうせんごよう,朝鮮五葉松,特徴
日本には大木が少ないとされるチョウセンゴヨウ
朝鮮五葉松,ちょうせんごよう
新芽の様子
ちょうせんごよう,まつ,葉っぱ
葉は柔らかで、触れてもチクチクしない
朝鮮五葉松,ちょうせんごよう,特徴
稀に公園などに見られるのは、このくらいの樹高
ちょうせんごよう,樹木
チョウセンゴヨウの花
松の実,何松,ちょうせんごよう
できはじめのマツボックリ
チョウセンゴヨウ,球果
果実(まつぼっくり)の様子
ちょうせんごよう,松の実,何松,まつぼっくり
日本のマツボックリでは最も大きい
ちょうせんごよう,樹木
秋には古い葉が茶色くなって落下する
ちょうせんごよう,チョウセンゴヨウマツ
樹皮の様子

 

【チョウセンゴヨウとは】

・本州の一部(福島県南部から岐阜県)と四国の一部(東赤石山)に分布するマツ科の常緑樹。ゴヨウマツの仲間であり、江戸時代から庭木として植栽される。中国東北部、ウスリー地方及び朝鮮半島の山地にも分布し、中国名を「紅松(ホンスン)」という。

 

 

・1889年にドイツの植物学者ハインリッヒ・マイル氏が群馬県で発見するまでは、朝鮮半島に固有のマツと考えられていたため、チョウセンゴヨウと呼ばれる。

 

 

・葉はゴヨウマツと同じように5本一組になって生じるが、長さは6~12センチで、ゴヨウマツよりも明らかに長い。断面は三角形に近く、二面に白い気孔帯があるため、遠目からは葉全体が銀白に輝くように見える。若い枝には赤茶色の毛が生じる。

 

 

・雌雄同株で、あまり目立たないが5~6月になると花が咲く。花には雌雄があり、オレンジ色をした雄花は新枝の基部に、黄緑色をした雌花は先端にできる。

 

 

・花の後にできる球果(マツボックリ)は直径8~16センチほどで、日本に自生するマツの中では最も大きい。枝の先端で対になってできることが多く、翌年の秋(10月頃)にかけて熟す。表面はヤニに覆われており、触れるとベトベトするのが特徴。

 

 

・球果に含まれる種子は長さ1~1.5センチほどで食用になる。「松の実」として販売されているのは本種の種子で、中国や韓国では収穫用に低く仕立てられたチョウセンゴヨウが栽培されている。

 

 

・日本人が口にしている「松の実」のほとんどは、韓国産チョウセンゴヨウの種子。種子には他のマツ類に見られる翼がなく、動物に食用されることで拡散される。旧石器時代の日本人もこれを食用にしていたと考える説がある。

 

 

・樹皮は暗い灰色または薄い褐色で樹齢を重ねると不規則な鱗状になって剥離する。直径1.5mを超す大木となるため材木としての利用が多い。材質と用途はゴヨウマツと同様。

 

 

【チョウセンゴヨウの育て方のポイント】

・潮風、乾燥に強い。病害虫にも基本的には強い。(まれにマツカサアブラムシ、マツノマダラメイガ、モモノゴマダラメイガの被害に遭う。)

 

 

・日向と水はけの良い場所を好む。湿気と日陰は苦手であり、植え場所は慎重に選ぶ必要がある。

 

 

・枝葉が細かい分だけ、大きな木になると、剪定に手入れに時間がかかる。

 

 

【チョウセンゴヨウに似ている木】

 

ゴヨウマツ

 

 日本に自生するマツは本種を含めた8種類で、本種とゴヨウマツのほか、アカマツクロマツハイマツ、ヒメコマツ、アマミゴヨウ(ヤクタネゴヨウ)、リュウキュウマツがある。

 

チョウセンゴヨウの基本データ

 

【分類】マツ科/マツ属

    常緑針葉/高木

【漢字】朝鮮五葉(ちょうせんごよう)

【別名】チョウセンマツ

【学名】Pinus koraiensis 

【英名】Korean Pine

【成長】やや早い

【移植】簡単

【高さ】20m~40m

【用途】主木(シンボルツリー)

【値段】2000円~

 

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