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チャボヒバ/ちゃぼひば/矮鶏檜葉
Cypress"chabohiba"tree
【チャボヒバとは】
・ヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉樹で、ヒノキの園芸品種とされる。かつては和風庭園の背景に欠かせない定番の植木として主に「玉散らし仕立て」にして観賞された。最近では日陰に強いコニファー、あるいは和モダンのコニファーとして再注目されている。
・葉の形がチャボの足型のようであること、あるいは枝が短いことを足が短い矮鶏(チャボ)に擬えて命名された。短い枝が水平に伸び、上下に重なるのが特徴。
・写真のように葉が黄色い「黄金チャボヒバ」の方が、より一般的に好まれる。
・放任すれば目立たない花が咲いて球果もできるが、共に観賞価値は低いため、刈り込んで育てるのが普通。
【チャボヒバの育て方のポイント】
・北海道西部から九州までの広い範囲に植栽できる。日本の環境に馴染むのは、長年庭園に愛用されてきたことから実証されている。
・成長が遅く、手入れの手間が少なくてすむ。(立派な玉散らしにするには、数十年~百年近くかかる!)
・刈り込み剪定にも強いが、刈り込みバサミで葉を切断すると見苦しくなる。伸びた葉の先端を手で摘み取るのが基本。また、過度に剪定すると原種であるヒノキの葉が顔を出す。手入れの時期は6,7月及び11月、12月で、年に一度の場合は後者がよい。
・基本的には日向を好むが、半日陰にも耐える。
・移植が難しいため、植え場所は慎重に選ぶ必要がある。
・枝の一部が枯れた場合、成長が遅いので回復に時間がかかる。
【チャボヒバに似ている木】
チャボヒバの葉が不整形(非対象)であるのに対して、クジャクヒバは名前のとおりクジャクの羽のように端整で、長枝を中心としてほぼ左右対称になっている。
・チャボヤドリ(矮鶏宿り)
名前が似るものの葉の雰囲気はヒノキやサワラに近く、鱗片はヒムロスギのようにチリチリした感じになる。成長が遅くて若木のうちから風格があり、鉢物などにして珍重される。
チャボヒバの基本データ
【分類】ヒノキ科 ヒノキ属
常緑針葉 中高木
【漢字】矮鶏檜葉(ちゃぼひば)
【別名】カマクラヒバ
【学名】Chamaecyparis obtusa
var. breviamea
【英名】Cypress"chabohiba"tree
【成長】遅い
【移植】やや難しい
【高さ】5m~7m
【用途】垣根/公園樹/盆栽
【値段】1800円~