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ゴールドクレスト/ごーるどくれすと
Monterey cypress
【ゴールドクレストとは】
・カリフォルニア州(アメリカ)モントレー湾の一部地域にのみ自生するモントレーイトスギの園芸品種。日本で最もよく目にするコニファーの一つであり、特にクリスマスの時季になる赤や金色に飾りつけされた苗木が出回る。
・葉はビャクシンなどに似た鱗状で、ヒノキ科特有の清涼な香りがする。名前のとおり黄色がかった葉色が基本だが、冬場にはオレンジ色を帯びたようになる。
・幹は真っすぐに伸びるが、枝葉は密生しながら斜上し、かなりボリュームにある樹形となる。元来は屋内用の観葉植物として普及したが、近年では庭植えされて大きく育つものも目にするようになった。
・モントレーイトスギの園芸品種は他に、ゴールデンピラー、ルテアなどがある。
【ゴールドクレストの育て方のポイント】
・成長が早く、挿し木から3年ほどで1.5m程度に達する。管理が悪いと数年で枯れるが、条件が整えば途方もない大木になり得るため管理はやや難しい。
・根が浅いため台風に弱く、植え付ける際には支柱を添える必要がある。また、植え付け後も、背丈が高くなり過ぎないようマメに剪定し、樹高を2m以下に保つのが良い。刈り込みに強く、3月、6月、9月に剪定すれば枝葉は密生する。
・根元に下草を植えたり、ウッドチップを敷くなどして土を覆い、泥はねを防がないと、雑菌に感染して下の方の枝葉が枝が枯れ込むことがある。
・他のコニファーも同様だが、積雪があった場合、雪の重みで樹形が乱れて収拾がつかなくなる。刈り込むだけでなく、枝の数を減らして木の内部に隙間を作り、雪や風の影響を受けにくいように管理したい。
ゴールドクレストの基本データ
【分類】ヒノキ科 ホソイトスギ属
常緑/針葉
【漢字】─(ごーるどくれすと)
【別名】モントレーヒノキ
【学名】Cupressus macrocarpa
'Goldcrest'
【英名】Monterey cypress
【成長】早い
【移植】やや難しい
【高さ】5~15m
【用途】シンボルツリー/公園樹
【値段】400円~