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キタゴヨウマツ/きたごようまつ/北五葉松

North Five-needle pine

きたごようまつ,特徴
五葉松に似ているが、より北の地に多い
きたごようまつ,新芽
ミドリ(新芽)の様子
北五葉松,葉っぱ
新葉の様子
きたごようまつ,葉っぱ
葉はゴヨウマツよりも長く、硬い
キタゴヨウマツ 葉っぱ
剪定しなければ、こんな感じに枝が伸びる
きたごよう
まつぼっくりの様子(未熟)
キタゴヨウマツ,球果
他のマツ類と同様、褐色に熟す
北五葉松,きたごようまつ,マツボックリ
葉のわりに、まつぼっくりな大きめ
きたごよう,北五葉松,幹
キタゴヨウマツの樹皮

 

【キタゴヨウマツとは】

 

・北海道及び中部以北の本州に見られるゴヨウマツの仲間。共にゴヨウマツを代表するヒメコマツの変種とされるが確かではない。丈夫な性質を持ち、他の樹木が育たないような尾根筋の岩場など環境の厳しい場所に群生する。

 

 

・名前のとおり葉は五本一組に生じ、長さ3~8センチほど。ゴヨウマツよりも長く、裏面がより白いため、遠目からはゴヨウマツよりも全体に白っぽく見える。

 

 

・5~6月にかけて花が咲き、雄花は盛んに花粉を放出する。マツボックリ(球果)は細長い卵形で、長さ6~10センチ。先端が尖り、乾燥すると自然に開裂し、長い翼のある種子が拡散される。

 

 

・ゴヨウマツやチョウセンゴヨウほどには大きくならないが、直径80センチほど、樹高25mほどになる。樹皮はゴヨウマツよりも剥離しやすい。

 

 

・材は一般的なマツよりも軽くて柔らかいが緻密であり、土木建築、家具、船舶のほか、建具、漆器の木地、仏壇、楽器、彫刻など特殊な用途がある。

 

 

【キタゴヨウマツの育て方のポイント】

 

・耐寒性が強く、北海道の寒冷地でも育つ。

 

 

・自生地は厳しい環境の場所が多いものの、養分のある場所でも育つ。

 

 

・潮風、乾燥に強い。病害虫にも基本的には強い。

 

 

【キタゴヨウマツに似ている木】

 

ゴヨウマツ

 

 

チョウセンゴヨウ

 

キタゴヨウマツの基本データ

 

【分類】マツ科/マツ属

    常緑針葉/高木

【漢字】北五葉松(きたごようまつ)

【別名】ヒダカゴヨウ 

【学名】Pinus parviflora

    var. pentaphylla 

【英名】North Five-needle pine

【成長】遅い

【移植】簡単

【高さ】15m~25m

【用途】主木(シンボルツリー)/盆栽 

【値段】2000円~

 

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