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エンピツビャクシン/えんぴつびゃくしん/鉛筆柏槇
Eastern redcedar
【エンピツビャクシンとは】
・北アメリカ中部及び東部を原産とする常緑針葉樹。現地では様々な園芸品種が普及し、庭木として広く使われるが、日本では公園や植物園など限られた場所に植栽される。
・名前の由来はこの木から鉛筆を作ったことにある。まっすぐで加工しやすく、防虫効果のある芳香を持つ材は高級な鉛筆の軸木となったが、現在はアメリカの西海岸に植栽されるインセンスシダー(incense cedar/ニオイヒバ属)などに取って代わられる。
・代表鄭な英語名はイースタンレッドシダーだが、単にレッドシダーと呼ぶこともある。ただし日本においてウッドデッキなどお馴染みのレッドシダーはウエスタンレッドシダー(米杉)であり、本種とは異なる。
・エンピツビャクシンの心材は紫色を帯びるが、伐採後は次第に赤っぽくなる。材から精製される精油はファンデーション、シャンプーなど多数の美容品の原料となるほか、ハーブオイル、虫よけ、顕微鏡用のシダー油などに活用される。
・葉は全体にメタリックな印象を持ち、日本のイブキ(ビャクシン)に似るが直径はより細い。画像のような鱗状のものと針状のものが混じるが、樹齢を重ねるほど鱗状の葉が増えるという特徴を持つ。
・雌雄同株または異株で、画像のように地味な花が咲き、秋には紫がかった実(球果)ができる。
【エンピツビャクシンの育て方のポイント】
・丈夫な性質を持ち、乾燥地でも湿地でも土地を選ばずに育つが、日向を好み、日陰地では育ちが悪い。
・日本でも高さ15m以上になる大木であり、狭い土地には向かない。芽を出す力は強く、切る位置を間違えなければ剪定にも十分に耐えるが雄大な樹形を観賞するのが基本。放任すれば樹形は円錐形になるが、老木になると頂部が丸くなってくる。
【エンピツビャクシンに似ている木】
・ネズ(ネズミサシ)
・ハイネズ
エンピツビャクシンの基本データ
常緑針葉 高木
【漢字】鉛筆柏槇
(えんぴつびゃくしん)
【別名】エンピツノキ
【学名】Juniperus virginiana
【英名】Eastern redcedar
【成長】早い
【移植】難しい
【高さ】12m~30m
【用途】公園/鉛筆の材料
【値段】─