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レモン/れもん/檸檬
Lemon tree
【レモンとは】
・インド北部(ヒマラヤ山麓)を原産とするミカン科の常緑高木。ビタミンCを豊富に含む果実が滋養強壮の薬として広まり、南ヨーロッパ、アメリカ、アフリカなど世界各国で栽培される。現代では料理、飲料、香料、化粧品の原料などに欠かせない柑橘類の一つとなっている。
・日本には明治初期に渡来し、西日本の一部地域(九州、紀伊半島、四国等)で露地栽培されるが、主要な産地は瀬戸内海の島々であり総出荷量の半分以上をこの地が占める。また、冬季に屋内に取り込むのを前提として鉢植えのレモンが出回っており、関東以北で扱うことができる。
・レモンには数多くの品種があるが、日本で最も流通しているのはポルトガルのリスボンレモンであり、アメリカのユーレカレモンなどが、それに続く。
・レモンの葉は菱形に近い楕円で、ミカンの仲間では大きな部類に入る。枝に画像のように鋭いトゲがあるため扱いにくいが、トゲがほとんどない「トゲなしレモン」もある。
・レモンのは開花は5月がピークだが、いわゆる四季咲き性であり、栽培に適した環境であれば5~10月の間に開花と結実を繰り返す。
・大きめの花は葉の横に1~2輪ずつ咲き、5枚の肉厚な花弁は表が白く、裏面は赤紫色を帯びる。花には雌しべと雄しべがあり、ミツバチなどが行き来することによって受粉する。
・果実は楕円形で両端が尖り、果皮はクリーム色で分厚い。できはじめは緑色で、やがては御存知のとおりのレモン色になるが、熟した後は香りが落ちるため、果皮が緑色のうちに収穫して出荷される。
【レモンの育て方のポイント】
・レモンは熱帯あるいは亜熱帯生まれの果樹であり、マイナス3度以下になる土地では越冬できない。温暖化によって北限は上昇しつつあるが、鉢植えで管理する場合でも北関東が限界とされる。
・樹高は大きくならないため暖かい地域では防風対策をすればベランダ等で栽培できる。ただし、木が小さいうちは果実の重みに耐えられないことがあるため、支柱を添えるのが賢明。
・上述のとおりレモンは自家受粉性であり、ブルーベリーのように複数の株を一緒に植える必要はない。しかし、有機質の多い肥沃な土壌を好むため、養分が少ないと不完全な花となり、実ができないことがある。
・他のミカン類と同様に、アゲハ蝶などの芋虫によって葉を食害されることがある。また、風通しの悪い場所ではアブラムシやカイガラムシがついたり、うどん粉病が発生したりすることがある。
レモンの基本データ
【分類】ミカン科/ミカン属
常緑広葉/高木
【漢字】檸檬(れもん)
【別名】クエン
【学名】Citrus limon
【英名】Lemon tree
【成長】やや早い(地植えの場合)
【移植】簡単
【高さ】2m~4m(地植え場合)
【用途】果実/鉢植え
【値段】900円~