ライム/らいむ

Lime tree

らいむ,ライムの実,画像
緑色のイメージが強いものの、黄色く熟す
らいむ,ライムの木の葉っぱ
新葉の様子
limetree,leaf
ライムの成葉
はなことば,らいむ
ライムの花言葉は「あなたを見守る」
らいむ,植物
花の終わりの様子
lime tree in Japan
ライムの果実
らいむ,ライムの木,特徴
樹皮の様子

 

【ライムとは】  

・インド北東部(ヒマラヤ地方)を原産とするミカン科の常緑低木。ミャンマー、マレーシア、西インド諸島など熱帯地方でも広く栽培されるが、日本の消費者がが口にするライムは大部分がメキシコ産で、カリフォルニア産がそれに次ぐ。日本ではミカンの生産地である愛媛、香川及び和歌山等などで栽培されている。 

 

 

・ライムの葉は長さ5~8センチ、幅2~3センチの楕円形で表面には光沢があり、付け根には翼のような小さな葉がついている。葉は細い枝から互い違いに生じ、枝や幹にはトゲがある。

 

 

・ライムの開花は5~10月。生育環境にもよるがいわゆる四季咲き性で、年に3回も咲くことがある。花には白い花弁が5枚あり、雄しべと雌しべが突き出す。レモンと同じように甘酸っぱい香りがあるが、レモンのように花弁に赤みが入ることはない。

 

 

・果実は球形で、先端はやや尖り、表面の凹凸は少ない。果皮が薄いために手で剥きにくいが、果肉は柔らかで果汁が多く、レモンよりも青っぽい色合いになる。強い酸味と特有の苦味があるため生食ではなく、料理の香りづけや薬味、ジュース、シロップ、カクテル、そしてクエン酸の採取に使われる。ビタミンCの含有量はレモンより少ない。  

 

 

・ライムは熟すと酸味が抜けるため、通常は未熟で緑色のものを収穫するが、熟せばレモンのように鮮やかな黄色になる。一年中、輸入品が出回っているため季節感は乏しいが、果実の旬は9~12月とされる。

 

 

【ライムの育て方のポイント】

 

・ライムは柑橘類のうち最も寒さに弱いものの一つであり、レモンよりも温度管理が難しい。関東地方以西なら地植えできるが、霜が降りるような場所では寒さ対策が必須となる。

 

 

・特に冬の寒風は大敵であり、根元をマルチングしたり、株全体に不織布を被せるなどの処置が必要。

 

 

・日当たりと水はけの良い場所を好み、日陰では生育不良となる。また、苗木を植えた場合、最初の収穫までに3~4年かかる。

 

 

・枝葉が混み過ぎて風通しが悪くなる、アブラムシやカイガラムシの被害に遭いやすい。また、他の柑橘類同様、アゲハチョウの幼虫に葉を食害されることがある。

 

 

【ライムの品種】

 

・メキシカンライム

 果汁が多くて風味の強い品種。日本で消費されるライムの多くがコレ。

 

 

・タヒチライム

 果実がレモンよりも大きく、種がない品種。鉢植え栽培用に流通している。

 

 

【ライムに似ている木】

 

レモン

 

ライムの基本データ

 

【分類】ミカン科 ミカン属

    常緑広葉 低木

【漢字】─(らいむ) 

【別名】サワーライム

【学名】Citrus aurantiifolia 

【英名】Lime tree

【成長】やや遅い

【移植】やや難しい

【高さ】1~3m

【用途】果樹/公園

【値段】800円~

 

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