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スダチ/すだち/酢橘
Sudachi
【スダチとは】
・徳島県を原産とするミカン科の常緑樹。ユズの仲間だが果実はより小さく、酸味と爽やかな芳香のある果汁を食酢に使うために栽培されるほか、庭木としても使われる。
・スダチという名前は酢タチバナの転訛とされ、果実の酸味に由来する。当初から徳島に自生していたが、栽培が始まったのは江戸時代で、現在では商業生産の98%を同県産が占める。
・カボスと混同されがちだが、テニスボールほどの大きさになるカボスに対し、スダチは直径3~5センチ、重さ25~40gに過ぎない。果実は扁平した球形で表面の凹凸は少なめ。ビタミンCとクエン酸を豊富に含んでおり、疲労回復や風邪の予防に効能があるとされる。
・果期は7~11月だが旬は8~9月。熟すとオレンジ色になるが未熟な青いうちに収穫、出荷される。果皮は薄くて剝きにくいが果皮にも香味や栄養があり、丸ごと使われるが種子は12粒ほどある。保管には乾燥させないことが大事で、冷蔵庫に入れると芳香を失う。
・スダチの開花は5~6月。枝先近くの葉の脇に、他の柑橘類と同様の白い五弁花を咲かせる。ツボミは淡い紫色だが、開花直前に白くなるのも他と共通。
・幹は複数が株立ち状に生じ、樹高は最大6mほどになる。葉は長さ6~9センチの長楕円形で皮質。表面には腺点と呼ばれる細かな穴があり、葉柄にはユズと同じように広い翼がある。枝には長い刺があるが、刺のないものもある。
【スダチの育て方のポイント】
・苗木の成長はやや遅めだが、柑橘類の中では耐寒性があり、丈夫な性質を持つ。
・日当たりと水はけの良い肥えた土地を好む。ただし、西日を嫌うため植え場所には留意する必要がある。
・一般的な植栽の適地は関東地方以西だが、柑橘類の中では寒さに強く、東北地方でも海沿いであれば育てることができる。
スダチの基本データ
【分類】ミカン科/ミカン属
常緑広葉/小高木
【漢字】酢橘/酢立/巣立
【別名】木乃酢/酢ミカン
【学名】Citrus sudachi
【英名】Sudachi
【成長】やや遅い
【移植】簡単
【高さ】3~6m
【用途】果樹/鉢植え
【値段】800円~