庭木図鑑 植木ペディア > 山野草 > サワギキョウ

サワギキョウ/さわぎきょう/沢桔梗

さわぎきょう,花
夏に咲く花は色が濃く、かなり目立つ
沢桔梗,植物
若苗の様子
さわききょう
茎葉はキキョウに似る
さわききょう,植物
葉の縁には細かなギザギザがある
ろべりあ,野生
開花期の様子
サワギキョウ,山野草,さわぎきょう
全草に有毒成分を含むが、トンボには関係ない
サワギキョウの花,画像
花弁は5枚だが、二段構造になっており、分かりにくい
開花時期
サワギキョウの花
青紫の花が咲く野草
サワギキョウの花
沢桔梗,野草
花が終わる頃、茎葉は黄変する
種子
サワギキョウの果実

 

【サワギキョウとは】

・北海道から九州の各地に分布するキキョウ科の多年草。湿気を好み、山間の沢沿いや沼地に自生するが、夏に咲く花が美しく、園芸店では「ロベリア」の名で販売されることがある。

 

・サワギキョウの開花は8~9月。茎の先端に咲く花はキキョウと著しく異なる穂状だが、同じように青紫色の花が咲くことでサワギキョウと命名された。花の形状はキキョウよりも同属のミゾカクシに近い唇形。花弁は横に2枚、下に3枚ある。

 

・花弁の上方にある弓状のものが雄しべで、先端に白い花粉を付け、受粉を媒介するマルハナバチが訪れるのを待っている。花は時期によって雄→雌の性質を持ち、雄しべの花粉がなくなると雌しべが現れる。

 

・葉と茎はキキョウに似る。茎は中空で枝分かれはほぼなく、湿地の中でまっすぐに育ち、草丈は50~100センチになる。葉は長さ5~7センチほどの暗い緑色。シワシワが多いものの、表面には光沢があり、茎から互い違いに生じる。茎や葉を傷付けると乳液を生じるがこれには毒性がある。

 

・若菜が食用、薬用になるキキョウと違い、サワギキョウは全草に有毒成分(塩酸ロベリン)を含む。誤食すると嘔吐、下痢、心臓麻痺などを引き起こし、命に関わることもあるため、取扱いには注意する必要がある。

 

【サワギキョウの品種】

・ベニバナサワギキョウ

 北アメリカを原産とする近縁種。文字どおり赤い花を咲かせ、草丈は120センチを超える。別名アメリカサワギキョウ。

沢桔梗
ベニバナサワギキョウ

サワギキョウの基本データ

 

【分 類】キキョウ科/ミゾカクシ属

     多年草

【漢 字】沢桔梗(さわぎきょう)

【別 名】ロベリア

【学 名】Lobelia sessilifolia 

【英 名】Cardinal flower

【開花期】8~9月

【花の色】青紫色

【草 丈】~100cm

 

目次=掲載草木一覧=サイトマップ

 

検索 植木ペディア内を検索します↓