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ヤマブキショウマ/やまぶきしょうま
山吹升麻
Goat's beard
【ヤマブキショウマとは】
・北海道、本州、四国及び九州に分布するバラ科の多年草で、山地の林縁や谷筋、草原などに自生する。葉がヤマブキに、根茎がトリアシショウマ(あるいは花はサラシナショウマ)に似ているとして、ヤマブキショウマと名付けられた。
・ヤマブキショウマの開花は6~8月。茎先から伸びた円錐状の花穂に、白色の小花が多数集まって咲くが、ヤマブキショウマは雌雄異株で雄株には雄花だけが、雌株には雌花だけが咲く。
・花弁はヘラ形で5枚。雄花の雄しべは20本で、花弁よりも長いため花穂全体が雌花よりも大きくて派手に見える。雌花にも雄しべはあるが花粉はつけない。雌花の雌しべは3本で子房も3個。花の後には袋状の果実が3つ連なる。
・葉は卵形の小葉が9枚集まって羽根状になる。小葉は先端が尾状に尖り、縁には粗いギザギザがある。トリアシショウマに似るが、平行する葉脈(側脈)が明瞭で、葉柄は長く、茎や葉に毛がないため表面に光沢がある。
・新芽は緑色が基本だが環境によっては赤紫色を帯びる。春~初夏に採取した新芽は歯触りがよく、食用になることで知られる。アクがあるものの生のままで天婦羅や炒め物に、茹でて水に晒してアク抜きすれば胡麻和え、マヨネーズ和えなどに使うことができる。なお、「~ショウマ」には薬用できるものが多いが、本種は薬用にならない。
【ヤマブキショウマの品種】
・ミヤマヤマブキショウマ
蛇紋岩地帯に自生する変種。草丈が低くて花茎も短く、葉先は原種のように尖らない。
【ヤマブキショウマに似ている草花】
葉脈は平行にならず、雌しべは2本。
葉の大きさや形は全く異なるが、似たような繊細な花が咲く。
ヤマブキショウマ基本データ
【分 類】バラ科/ヤマブキショウマ属
多年草
【漢 字】山吹升麻(やまぶきしょうま)
【別 名】ジョナ/ジョンナ
イワダラ/イワダンナ
アイコダラ
【学 名】Aruncus dioicus
(Walter) Fernald
【英 名】Goat's beard
【開花期】6~8月
【花の色】白~クリーム色
【草 丈】~100cm