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ヤマアイ/やまあい/山藍
Mercury
【ヤマアイとは】
・本州から沖縄に分布するトウダイグサ科の多年草。山地の林床に群生し、春に地味な花を咲かせる。日本の在来種だが中国や朝鮮半島などにも自生する。
・藍色の染料に使われるアイ(藍)は東南アジアを原産とするタデ科の別種で秋に開花する。アイが畑で栽培されたため、山に自生する本種をヤマアイと呼ぶようになった。
・アイが日本に渡来するまでは本種も染料として使われ、万葉集にもその名が詠まれるとされるが、水で色落ちするなど染料としての使い勝手は悪い。
・葉は濃緑色で長さ7~12センチ、幅3~5センチの長楕円形で、茎から対になって生じる。先端が尖り、縁にはギザギザがあり、表面はピカピカしているが、よく見ると細かな毛がある。
・ヤマアイは株全体に柔らかな印象があり、山菜のように見えるが、全草にサポニンを含んでおり食用にならない。苦味が強いため通常は食べるのをためらうが、誤食すれば嘔吐、下痢、腹痛、血便などの症状を引き起こす。
・花は葉の脇から伸びた花柄に咲く。雌雄異株で雄花には多数の雄しべがあり、雌花にある雌しべの先端は二つに裂ける。雌雄とも緑白色で小さく、あまり目立たない。雌株にできる果実は球形で、二つに裂ける。
【ヤマアイに似た草花】
・アイ
ヤマアイの基本データ
【分 類】トウダイグサ科/ヤマアイ属
多年草
【漢 字】山藍(やまあい)
【別 名】─
【学 名】Mercurialis leiocarpa
【英 名】Mercury
【開花期】3~6月
【花の色】緑白色
【草 丈】~50cm