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ムスカリ/むすかり
Muscari/Grape hyacinth
【ムスカリとは】
・地中海沿岸~南西アジアを原産とする球根植物で春に咲く青紫の花を観賞するため、庭園や花壇の寄せ植えなどに使われる。多くの品種があるが日本で目にするのは、ブドウムスカリとルリムスカリであることが多い。
・ムスカリの開花は3~4月。葉の間から伸びる15~30センチの花茎に、釣鐘型の小花が12~40輪ほど集まって下向きに咲く。花は丸みを帯びた釣鐘型で花冠は六つに裂ける。花色はラベンダーのような青紫のものが多いが白色もある。
・花の後には画像にょうな箱型の果実ができ、褐色に熟す。ムスカリの繁殖は球根(株分け)によることが多いものの、この果実に含まれる種子を蒔くことで増やすこともできる。
・ムスカリという名はどこか日本語っぽいが、ジャコウジカから取れる香料「ムスク」を意味するギリシャ語に由来し、花には甘い香りがある。花言葉は「明るい未来」など。
・葉は品種によって大きさが多少異なるものの、幅2~8ミリ、長さ10~40センチの線形。柔らかな肉質で、地下にある卵状の球根(鱗茎)から3~4本ずつ生じ、花が咲く頃には先端が垂れ下がる。
【ムスカリに似た草花】
・ラベンダー
ムスカリの基本データ
【分 類】キジカクシ科(ツルボ亜科)
ムスカリ属
多年草
【漢 字】─
【別 名】ブドウムスカリ
ルリムスカリ
ブドウヒアシンス
【学 名】Muscari
【英 名】Grape hyacinth
【開花期】3~4月
【花の色】青紫
【草 丈】~30cm