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ミヤマヨメナ/みやまよめな/深山嫁菜
Miyama-yomena(Gymnaster)
【ミヤマヨメナとは】
・本州、四国及び九州に分布するキク科の多年草。ヨメナと共に最も一般的な野菊だが、やや湿った日陰を好み、山地の林内や沢沿いに見られるためミヤマヨメナと呼ばれる。
・ヨメナをはじめキクの多くは秋に咲くが、本種が咲くのは晩春~初夏。このため別名をノシュンギク(野春菊)という。茎の頂部に一輪だけ咲くように見える花は、他のキクの仲間同様に小花の集合体で、中央にある複数の黄色い筒状花と、周辺に並ぶ舌状花からなり、全体として直径3~4センチの花序を作る。
・花弁のように見える舌状花の色は個体差が大きく、青紫~白色になる。この個体差を利用して作出されたのが園芸品種のミヤコワスレ。舌状花は10枚前後と少なめで、隙間があるのも本種の特徴。花の後には綿毛(冠毛)のない乾いた果実ができる。
・葉は株元から出る根生葉と、茎から生じる茎葉がある。根生葉は翼のある長い柄を持ち、開花の頃まで株元に残る。茎葉は長さ3~6センチの長楕円形で縁に大きなギザギザがあり、茎から互い違いに直接生じる。
・茎は複数が束になって立ち上がり、草丈は20~50センチほどになる。地下にある根茎は横に這って分岐するため、群生することが多い。
【ミヤマヨメナの品種】
・ミヤコワスレ
ミヤマヨメナのうち、花色の鮮やかなものを選抜した園芸品種。改良当初の江戸時代は紫色の濃いものがミヤコワスレであったが、現現代ではピンク、白、水色など多様。ミヤコワスレという名前は、承久の変で佐渡に流された順徳上皇が、都を思って詠った短歌にちなむとされる。
ミヤマヨメナの基本データ
【分 類】キク科/シオン属
多年草
【漢 字】深山嫁菜(みやまよめな)
【別 名】ノシュンギク
ウハギ(宇波疑)
ミヤコワスレ
【学 名】Aster savatieri
【英 名】Gymnaster
【開花期】4~7月
【花の色】青紫、白
【草 丈】~50cm