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ミズカンナ/みずかんな
Water canna
【ミズカンナとは】
・北アメリカ中南部を原産とするクズウコン科ミズカンナ属の多年草。水深の浅い池沼の水辺に育ち、カンナに似た葉を持つことからミズカンナと呼ばれる。
・日本へ渡来したのは昭和初期で、観賞用に導入されたものが各地で野生化している。なお、「カンナ」は和名っぽいが、学名も英名もcannaであり、日本語ではない。
・ミズカンナの開花は7~10月。茎先に長い花柄を出し、10~30輪の小花をまばらな穂状に咲かせる。小花は長さ1~2センチで形状ははっきりしないが、紫色をした花弁のようなものは「仮雄蕊」で、粉白色を帯びた萼とのコントラストが見どころ。
・花の後にできる果実は直径1センチほどの球形で、中には黒褐色の種子が入っている。
・葉は長さ20~60センチ、幅10~20センチの大きな長楕円形で縁にギザギザはなく、先端が尖る。洋紙のような質感で全体に粉を被ったような白色を帯びるが、晩秋には黄葉し、冬季には地上部が消える。
【ミズカンナに似た植物】
・バショウ
分類上の関連はないが大きな葉の雰囲気が似ており、ミズカンナにはヌマバショウという別名がある。
ミズカンナの基本データ
【分 類】クズウコン科/ミズカンナ属
多年草
【漢 字】水かんな
【別 名】ウォーターカンナ
ヌマバショウ
【学 名】Thailia dealbata
【英 名】Water canna
【開花期】7~10月
【花の色】濃い紫色
【草 丈】~300cm