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ニリンソウ/にりんそう/二輪草
Soft windflower
【ニリンソウとは】
・北海道から九州の各地に分布するキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。やや湿った半日陰地を好み、林内や林縁、川岸などに自生する。
・別名はコモチナ、コモチバナ、コモチグサ、ガショウソウ、セキナ、フクベラ、ソバッパなど。若葉や花茎が食用となり、北国では古くから山菜として親しまれる。
・開花は3~5月。葉の間から伸びた10~20センチの花茎に、柄のない3枚の総苞葉ができ、さらにそこから伸びる2本の花柄の先端に咲く。稀に1~3輪の場合もあるが、通常は花が2輪ずつ並んで咲くため、ニリンソウと名付けられた。
・花の直径は2センチほど。花弁のように見えるのは「萼片」で、花弁はない。萼片は朝日が当たると開き、夜には閉じる性質を持つ。萼片は白色だが、縁や裏面はピンク色を帯びることもある。花は酢の物にして食用できる。
・葉は長い柄があり、手のひら状に五つに裂けるように見えるが、大きく三つに裂けたものの両端がさらに二つに裂けるという構造になっている。若葉は柔らかで、毒草として知られるヤマトリカブトに似るが、表面に白い模様が入るのが特徴。
・根茎は多肉質で短いが、ヒゲ根を出しながら横へ広がって伸び、大きな群落を作る。ただし、花が終わって実がなると地上部は枯れ、夏から翌春までは休眠に入る。
・食用するのは開花前に採取した茎葉で、水にさらしてアク抜きしたものを御浸しや和え物、油炒めなどに、生の葉を天婦羅や塩浸しにして食べる。また、ニリンソウの根茎には鎮痛の効果があり、夏に採取したものを干し、煎じて飲めばリウマチに効くとされる。
【ニリンソウに似た植物】
・サンリンソウ
ニリンソウの基本データ
【分 類】キンポウゲ科/イチリンソウ属
多年草
【漢 字】二輪草(にりんそう)
【別 名】コモチナ/コモチバナ
コモチグサ/ガショウソウ
セキナ/フクベラ/ソバッパ
【学 名】Anemone flaccida
【英 名】Soft windflower
【開花期】3~5月
【花の色】白
【草 丈】~25cm