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スカシユリ/すかしゆり/透かし百合

Thunberg lily 

はまゆり,浜百合
花言葉は「注目を浴びる」など  
すかしゆり
蕾の頃の様子
海辺のユリ
葉は肉厚で硬い
透百合,特徴
裏面の様子
Thunberg lily
茎も硬くて丈夫
いわゆり,いわとゆり
花弁に隙間があるので「透かし百合」となった
背が低いユリ
草丈は小さく、30センチほどのものが多い
浜百合,岩百合
ユリとしては珍しく上向きに咲く  
雌しべと雄しべ,百合の花
雌しべは棍棒状で微毛がある
スカシユリ
花弁の内側には赤褐色の斑点がある

 

【スカシユリとは】

・東北地方~中部地方に分布するユリ科の多年草。海岸の砂地や岩場などに見られるが、園芸用に流通しており庭に植栽されることも多い。花被片(花弁と萼)の基部が細く、隙間があるという特徴から、スカシユリと名付けられた。

 

・茎は高さ30センチほどで地下にある鱗茎から分岐せず直立し、下部には乳頭のような突起がある。葉は肉質で柄がなく、茎から互い違いに生じるが、輪生するように見える。葉は細長い楕円形で先端は尖り、明らかな光沢がある。茎葉は硬く丈夫であり、塩害に強いのが分かる。

 

・スカシユリの開花は6~8月。オニユリやノカンゾウと同じような漏斗型だが基部が筒状にならず、1~3輪が上向きに咲く。オレンジ色をした花被片は6枚で、内側には赤褐色の斑点模様が入る。

 

・スカシユリは地域によって変異があり、太平洋側に分布するものをイワトユリ、日本海側に分布するものをイワユリ、あるいは開花時期に応じて前者をナツスカシ、後者をハルスカシとして区別することがある。

 

・スカシユリは崖地にも生えるほど丈夫な性質を持ち、多くの園芸品種がスカシユリを片親としている。

 

【スカシユリの品種】

・エゾスカシユリ

 北海道に分布する近縁種で、草丈はより大きくて90センチほどになる。蕾や花柄に白い綿毛を生じ、スカシユリと違って茎の基部に突起がない。

 

【スカシユリに似た植物】

ノカンゾウ

 

ヤブカンゾウ

 

ニッコウキスゲ

 

オニユリ

 

ユウスゲ

 

ヤマユリ

 

ササユリ

スカシユリの基本データ

 

【分 類】ユリ科/ユリ属

     多年草

【漢 字】透かし百合(すかしゆり)

【別 名】イワユリ/イワトユリ

     ハマユリ

     エレガントリリー

【学 名】Lilium maculatum

【英 名】Thunberg lily 

【開花期】6~8月

【花の色】オレンジ

【草 丈】~80cm

 

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