リュウキュウチク/琉球竹
Ryuukyuu-chiku(Okinawa bamboo)
【リュウキュウチクとは】
・奄美諸島以南の各島(大東を除く)に分布するササの仲間。沖縄で最も普通に見られる野生のササであり、山の尾根や稜線を中心に自生するが、視界を遮るほどに枝葉が密生する性質を利用し、屋敷周りの垣根や庭木としても利用される。
・葉はメダケやヤダケに似た線形だが、長さ15~25センチ、幅1~2センチで、日本のササの中では最も細長い。棹の上方に集中し生じ、環境によって葉の幅や棹の高さは異なる。
・棹はタイミンチクと同じように多数が株立ち状に生じるが、痩せた土地では単独で直立する。高さ4mほどまで伸びるが、枝先は葉の重みで垂れ下がることが多い。節は無毛で白い帯がある。
・若い棹には柔軟性があり、農業資材や籠などの竹細工、矢柄に使うことができる。かつてはリュウキュウチクの葉や棹を屋根の茅葺きに使い、現地ではカヤあるいはガヤと呼ぶこともある。
・リュウキュウチクのタケノコは食用になり、原産地では煮しめなどの家庭料理として親しまれる。収穫量は安定せず、全国的な流通は少ないものの一部、市場に出回るものもある。地元ではニガダケなどと呼ぶが、アク抜きせずに食べることができる。
リュウキュウチクの基本データ
【分 類】イネ科/タケ亜科
メダケ属
【漢 字】琉球竹りゅうきゅうちく)
【別 名】ヤンバルダキ/ヤマダキ
ギョウヨウチク/ガヤ
ゴザダケザサ/カヤ
【学 名】Pleioblastus linearis
【英 名】─(Ryukyu-chiku)
【高 さ】1~4m
【直 径】2~3mm
【節間長】13~16cm