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ホテイチク/ほていちく/布袋竹
Fish pole bamboo
【ホテイチクとは】
・中国を原産とするマダケの仲間。棹の下部が七福神の布袋様の腹のように膨れ上がることからホテイチクと命名され、これを観賞するため日本庭園に植栽され、観葉植物的な扱いも多い。日本での自生はほぼないが、福島県以西に植栽され、九州南部では帰化したものが野生化している。
・節間が奇抜な形になるのは稈の下部にある数節で、節のすぐ下が左右互い違いに膨れ上がることによるが、その形状には個体差がある。中にはモウソウチクの変種であるキッコウチクと見分けがつかなくなるものもある。
・葉は長さ7~12センチ、幅1~2センチほどの淡い緑色で、葉脈が格子状になる。枝は稈の上部から2本ずつ立ち上がるが、その角度はタケの中でも最も鋭い。花はマダケとほぼ同じで、1~2個の小花が穂状に咲く。
・タケノコが出るのはマダケと同じ5月だが、より早い時季に見らる。茹でるとクリーム色になるタケノコは柔らかくて甘味があり、アク抜きをしなくても食べられるため、好んで食用とする地方も多い。檜笠に使われる皮には毛がなく、黒い斑点模様と脈が多い。
・稈は白っぽい緑色。直径は最大でも4センチほどで、モウソウチクやマダケのように太くならないが、乾燥させると丈夫で折れにくく、床柱、釣り竿のグリップ、杖、筆、箸置き、タケ笛に使われる。
・生活に密着したタケであり、ゴサンダケ、コサンダケ、ゴサンチク、タケダチク、フシヨリダケ、ムチダケなど、地方名や別名が多い。中国の古名を冠したクレタケ(呉竹)との別名もあるが、ハチクやマダケにもクレタケという別名があってややこしい。
【ホテイチクの品種】
・斑入りホテイチク
葉に白い縦縞が入る品種。明るい雰囲気を持つためインドアグリーンとしても活用しやすい。
・オウゴンホテイ
棹が黄褐色になる品種
ホテイチクの基本データ
【分 類】イネ科/タケ亜科
マダケ属
【漢 字】布袋竹(ほていちく)
【別 名】ゴサンダケ/ゴサンチク(五三竹)
コサンダケ(虎山竹)
クレタケ(呉竹)
チンブクダギ
【学 名】Phyllostachys aurea
【英 名】Fish pole bamboo
【高 さ】5~12m
【直 径】2~7cm
【節間長】3~30cm