ホウオウチク/ほうおうちく/鳳凰竹

Fern-leaf hedge bamboo 

鳳凰竹,画像
細かな葉が密生するため生垣に使われる
Fern-leaf hedge bamboo 
ホウオウチクの葉
ほうおうちく,葉っぱ
裏面の様子
ほうおうちく,gazou
高さ5mほどになるが、横には広がりにくい
葉が小さい竹,名前
棹の様子

 

【ホウオウチクとは】

・中国南部を原産とするタケで、ホウライチクの変種。他のタケには見られない小さな葉が密生する様子を、伝説の鳥「鳳凰(ほうおう)」の尾羽に見立てて、ホウオウチクと名付けられた。

 

・稈の直径が1センチほどと細く、刈り込みばさみ等で剪定しやすいことや、病害虫の被害が少ないことから、垣根や庭園の下草として使われることが多い。植栽の適地は関東地方以西の太平洋側。沖縄では垣根としての使用例が多い。

 

・葉は長さ4~7センチ、幅5~6ミリでホウライチクよりも小さく、羽根状に規則正しく並ぶ。先端は細く尖り、表面は無毛で緑色。裏面には細かな毛があるため灰白色に見える。

 

・ササではなくタケであり、若い棹にはタケノコの皮が残るが、しばらくすると落ちる。棹は黄緑色で地下茎は余り伸びず、株立ち状に直立する。広範囲わたって繁茂することがないのもこうした南方系のタケの特徴。タケノコは一年じゅうできるが、6~9月が多め。

 

【ホウオウチクの品種】

・フイリホウオウチク

 葉に白い縞模様が入る品種。明るい雰囲気になるため、より好まれる。

 

・ベニホウオウ

 棹にオレンジ色のラインが入る品種。

べにおほうおう,竹
ベニホウオウ

【ホウオウチクに似たタケ】

 

ホウライチク

 中国南部原産で本種の母種だが、葉は断然大きくて棹はより太い。本種とはあまり似ていない。

 

カンチクオカメザサ

 同じように垣根に使われることが多い。

ホウオウチクの基本データ

 

【分 類】イネ科/タケ亜科

     ホウオウチク属

【漢 字】鳳凰竹ほうおうちく)

【別 名】ホウビチク

     ナンキンダケ

【学 名】Bambusa multiplex

     var.gracillima 

【英 名】Fern-leaf hedge bamboo

【高 さ】2~5m 

【直 径】1~2cm

【節間長】20~50cm

 

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