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チゴザサ/ちござさ/稚児笹
Swamp millet
【チゴザサとは】
・ケネザサの園芸品種。葉に入る白やクリーム色の模様が美しく、明るい印象を持つため庭園の根締め(高木の下草)や正月飾りの寄せ植え、盆栽として人気が高い。天然の分布はなく、園芸用として全国で栽培、販売されている。
・チゴザサの葉は長さ10~15センチ、幅1~1.5センチほどで表面には細い毛が、裏面には柔らかな毛が多数生じる。本種特有のストライプ模様は中央の葉脈付近に現れるが、早い時季に出た葉ほど美しく、秋以降になると模様がはっきりしない。
・棹は最高でも50センチほどにしかならない矮性品種で、枝は各節から1本ずつ出るのが基本だが、稀に分岐する。上部にあるタケの皮は節間よりも長くなり、長期間、棹に残っている。ササの仲間であり竹材としての利用は少ないが、作物の支柱や壁の下地に使うことはできる。
・葉の模様は乾燥すると黄色くなるが、乾燥が激しい環境では消失することもある。また、タケノコを放置して繁茂させた場合、葉の模様は綺麗になりにくい。
【チゴザサに似ている植物】
イネ科チゴザサ属の多年草に同名のチゴザサがある。湿地に群生する多年草でササのような葉になるが、本種とは関係がない。
チゴザサの基本データ
【分 類】イネ科/タケ亜科
チゴザサ属
【漢 字】稚児笹(ちござさ)
【別 名】シマザサ(縞笹)
シマダケ(縞竹)
【学 名】Isachne globosa
【英 名】Dwarf white
-striped banboo
【高 さ】15~50m
【直 径】1~5mm
【節間長】─