タイミンチク/たいみんちく/大明竹

Taiminn-tiku

大明竹
タイミンチクは沖縄南部を原産とするササの一種
沖縄のタケ
葉は長さ15~30センチほど
大明竹の葉っぱ
先端は捩れながら細くなっている
たいみんちく
剪定を繰り返すと枝葉は増える
たいみんちく
こうしてみると竹っぽいが・・・
沖縄のササ
皮(棹鞘)が永く残るためササに分類される
南国のタケ
棹の基部には気根のようなものも

 

【タイミンチクとは】

・九州~沖縄南部を原産とするメダケ属の多年生常緑笹。多数の竿が密生する様はアジアンテイストが強く、観賞用として栽培されたものが暖地の庭園や公園に植栽され、鉢植えとしても普及する。中国本土や台湾にも分布し、中国の古い元号である大明を冠してタイミンチクと名付けられた。

 

・棹は直径2~3センチほどだが、高さ5m近くに達する。多数が密生して株立ち状になり、古い枝葉がその間に堆積するため、視界を遮るほどになる。通常は円筒形や箒状に刈り込んで管理するが、刈り込むほどに枝葉の数が増える性質を利用して、目隠し用の垣根とすることもある。

 

・タイミンチクの棹は無毛で、画像では分かりにくいが縦に濃緑の筋模様が入り、節は上側が膨らむ。原産地ではリュウキュウチクや本種の棹で横笛を作る。

 

・一節あたり7~8本の枝が出て、その枝先に5~8枚の葉を生じる。葉は長さ15~30センチ、幅1~1.5センチほどで表面には光沢がある。タイミンチクに似たカンザンチクは葉が硬く、立ち上がるようになるが、タイミンチクの葉は柔らかく、先端付近がよじれて垂れ下がる。葉質は薄く、腐植しやすい。

 

・タケノコが出るのは3~4月頃。独特の甘味があっておいしく、現地では食用として販売されるが、流通量は少ない。

 

【タイミンチクの品種】

・ラセツチク(螺節竹)

 画像のように途中の節が螺旋状になったもので、葉はタイミンチクと同じ。キッコウチクホテイチクと違って、棹の最下部は螺旋部分よりも細い。 

螺旋竹
ラセツチクは奇形の節を持つ

 

【タイミンチクに似ている植物】 

ナリヒラダケやカンザンチクの別名に「大名竹(ダイミョウチク)」があるが、漢字で「大明竹」と表記することがある。本種の漢字表記も同様であり、混同しやすい。 

タイミンチクの基本データ

 

【分 類】イネ科/タケ亜科

     メダケ属

【漢 字】大明竹(たいみんちく)

【別 名】ツウシチク(通糸竹)

     ダイミョウダケ/ダイモウダキ

【学 名】Pleioblastus gramineus

【英 名】Taiminn-tiku

【高 さ】2~5m 

【直 径】2~3cm

【節間長】20~30cm 

 

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