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キンメイチク/きんめいちく/金明竹
【キンメイチクとは】
・マダケが突然変異してできる品種で、稀にマダケの林に発生する。稈は黄色いが一節おきに緑色の筋が交互に入り、葉の一部に白い筋模様がある。外観が極めて美しいため、関東地方以西の各地で栽培され、庭園や鉢物に使われる。
・性質や全体の形状はマダケとほぼ同じだが、稈はマダケよりもやや細い。緑色になるのは「芽溝部」と呼ばれる稈の窪んだ部分だが、全体としては鮮やかな黄金色に見えるため、金明竹(あるいは錦明竹)と名付けられた。
・黄金色が美しいのは秋から初冬にかけてだが、3年生以上の悍は色褪せて見苦しくなるため、定期的に株を更新するのが普通。この点につてはクロチクも同様。一般に稈の黄色が鮮やかなものは次代のタケノコも鮮やかになるが正確に受け継がれないこともある。
・白い模様が入るのは若い葉で、葉の縁に黄緑色の縞模様が入る場合もある。2年目以降の枝葉は薄汚れて見苦しくなるため、適宜剪定して新たな葉が出るように管理する必要がある。
・キンメイチクに似た竹にギンメイチク(銀明竹)がある。これはキンメイチクと反対に、緑色の悍に黄色い模様が入るもので、キンメイチクとの対比において緑色を銀色として命名された。
・稈に模様がなく、全体が黄色くなるオウゴンチク(金竹ともいう)やキンメイチクと同じ色合いのキンメイモウソウチクという品種もある。
キンメイチクの基本データ
【分 類】イネ科/タケ亜科
マダケ属
【漢 字】金明竹(きんめいちく)
【別 名】キンギンチク/ベッコウチク
シマダケ/ヒョンチク
アオキタケ/キンギンチク
【学 名】Phyllostachys bambusoides
f. castiloni
【英 名】─(Kinmeichiku)
【高 さ】8~10m
【直 径】7~10cm
【節間長】30~50cm