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オウゴンチク/おうごんちく/黄金竹
Golden bamboo
【オウゴンチクとは】
・マダケの変種で、黄褐色の棹を黄金にたとえて命名された。明るい雰囲気とネーミングのよさから造園用に好んで使われ、日本各地で栽培される。
・棹にストライプ模様が入るマダケには他に、キンメイチクとギンメイチクがある。大雑把に分類すると黄色と緑の縦縞模様で、黄色の割合が多いものをキンメイチク(金明竹)、緑の割合が多いものをギンメイチク(銀明竹)、ほとんど全てが黄色いものをオウゴンチク(黄金竹)としている。ただし、オウゴンチクは緑の縞模様がわずかに入ることもあって悩ましい。
・葉は葉は長さ5~15センチ、幅2センチほどで、生育環境によってはキンメイチクと同じようにクリーム色の縦筋模様が入る。両面とも無毛で、枝は太枝と細枝がペアになって節から生じる。
・タケノコはマダケ同様でモウソウチクよりも遅い5~6月ごろに出る。観賞用に育てられることが多いため通常は食用しないが、ある程度育ったタケノコは、先端を取り除いてアク抜きすれば食用になる。皮は無毛、薄くて柔らかく、紫がかった暗褐色の斑点ができる。
・節はマダケ同様の二重で、節と節の間(=節間長)は20~50センチほど。背丈はマダケよりも小さいため扱いやすいが、黄金色が綺麗なのは温暖な時季のみであり、冬は退色して枯れたマダケのように見えなくもない。棹は細いが硬質で折れやすく、竹材としてはマダケにかなわない。
・マダケと並ぶ大形のタケであるモウソウチクにも棹の色違いによってキンメイモウソウ、ギンメイモウソウ、オウゴンモウソウの各品種がある。
・園芸の世界では本種のように黄褐色になる品種や変種を「オウゴン~」と名付け、縁起を担ぐ傾向がある。タケ以外ではマサキ、カシワ、クジャクヒバ、チャボヒバ、メタセコイア、コデマリなどに黄金品種がある。
オウゴンチクの基本データ
【分 類】イネ科/タケ亜科
マダケ属
【漢 字】黄金竹(おうごんちく)
【別 名】キンチク(金竹)
【学 名】P. bambusoides
f. holochrysa
【英 名】Golden bamboo
【高 さ】2~5m
【直 径】3~5cm