庭木図鑑植木ペディア>タケ・ササの種類>インヨウチク
インヨウチク/いんようちく/陰陽竹
Hibanobambusa
【インヨウチクとは】
・島根県にあるに比婆山久米神社の山頂に自生するマダケとササの中間種。細い稈(幹)に大型の葉が多数ぶら下がるようになるのが特徴。
・自生は比婆山神社一帯に限られ、島根県の天然記念物に指定されるが、園芸用としては広く普及しており、大きな庭の根締め(大木の下に植栽する下草)や垣根などに使われる。
・名の由来には、大きな葉が「陰」を作り、深い芽溝(稈の窪み)が「陽」を表すという説、タケらしい稈を男性に、ササらしい葉を女性に擬えて陰陽とする説がある。
・稈の直径は3センチほど。地際でネマガリダケのように曲がるのがが特徴。枝は各節から1~2本生じ、葉には光沢がある。葉は長さ15~20センチ、幅4~5センチでクマザサ並みに大きく、両面とも毛はない。
・皮は黄褐色で斑点などの模様はなく、全体が毛で覆われている。節は二重(二輪)になり、多少の膨らみがあるため、はっきりしている。
【インヨウチクの品種】
・シロシマインヨウ
葉に縦縞が入る品種。葉が大きいわりに鬱蒼としにくく、現代的な庭園で使用しやすい。葉だけでなく稈にも縞が入ることがある。
インヨウチクの基本データ
【分 類】イネ科/タケ亜科
マダケ属(諸説あり)
【漢 字】陰陽竹(いんようちく)
【別 名】─
【学 名】Hibanobambusa
tranquillans
【英 名】Hibanobambusa
【高 さ】3~4m
【直 径】3~4cm