庭木図鑑 植木ペディア > ヤブムラサキ

ヤブムラサキ/やぶむらさき/藪紫

Yabu murasaki(Beauty‐berry)

やぶむらさき,藪紫,実
ムラサキシキブに似るが、上部に毛があるのが特徴
ヤブムラサキという木,やぶむらさき
冬芽の様子
ヤブムラサキ,植物
新芽の様子
ヤブムラサキ,木
若葉の様子
やぶむらさき,草木
若葉の様子
やぶむらさき,木
葉はムラサキシキブよりも大きめ
やぶむらさき,藪紫,樹木
葉の裏面と実の様子
藪紫,植物,やぶむらさき
ヤブムラサキの蕾
ヤブムラサキの花,画像
花は6~7月頃に咲く
藪紫,植物
ヤブムラサキの花
yabumurasaki,fruits
実も葉も、肉眼でも見えるような毛がある
ヤブムラサキ
果期の様子
藪紫の木
果期の様子
purple fruits in Japan
秋には黄葉するが観賞価値に乏しい
やぶむらさき
冬芽と実が落ちた後の様子
藪紫,樹木,やぶむらさき
樹皮の様子

 

【ヤブムラサキとは】

・宮城県以西の本州、四国及び九州の山地で普通に見られる落葉低木。庭園に好んで使われるムラサキシキブに似るが、葉や花に細かな毛が多いのが特徴。日本以外でも朝鮮半島に分布する。

 

・藪の中に生じるムラサキシキブという意味合いで命名された(毛に覆われたボンヤリとした姿から名付けられたという説もある。)。

 

・葉はムラサキシキブよりも大型で、長さは6~12センチほどで、枝から対になって生じる。葉の両面に多数の毛が密生し、遠目には白っぽく見えることが多い。触れるとビロードや洋紙のようにザラつく。こうした特徴からムラサキシキブと区別できるが、両者の中間種もある。

 

・花期は6~7月で、画像のような淡い紫色の小花を数個単位で咲かせる。花の付け根(花序)にも毛が密生する。

 

・花の後にできる果実は直径4~5ミリほどの球形で、9~11月頃になると紫色あるいは白色に熟す。実の付け根(萼)にも毛がある。パサパサした実の中には種が4粒含まれる。花や実はムラサキシキブよりも少ない傾向がある。

 

【ヤブムラサキの育て方のポイント】

・温帯から暖帯に育つ木であり、寒さの厳しい地方では育てられない。

 

・ムラサキシキブほどの派手さがないため、庭木として使われることは少ない。しかし、控えめな美しさに野趣を求めて、雑木の庭に使用される。

 

・湿気のある肥沃な土地を好むが、性質は丈夫であり、栽培品であれば土質を選ばずに育つ。

 

・半日陰でも育つが、花や実をより多く楽しむには日照が必要。

 

【ヤブムラサキの品種】

・オキナワヤブムラサキ

 沖縄島北部でわずかに点在する品種で葉先が尖らず、葉の縁に細かなギザギザがある。紛らわしいがヤブムラサキの品種ではなく、オオシマムラサキの変種。

沖縄藪紫の木
オキナワヤブムラサキ

【ヤブムラサキに似ている木】

 

ムラサキシキブ

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

やぶむらさき   高さ30cm
価格:506円(税込、送料別) (2021/5/22時点)


ヤブムラサキの基本データ 

 

【分類】クマツヅラ科/ムラサキシキブ属

     落葉広葉/低木

【漢字】藪紫(やぶむらさき)

【別名】

【学名】Callicarpa mollis

    Sieb. et Zucc.

【英名】Yabu murasaki

    Beauty‐berry

【成長】やや早い

【移植】簡単 

【高さ】m~5m

【用途】雑木の庭/花材

【値段】900円~

 

目次=掲載草木一覧=サイトマップ

 

検索 植木ペディア内を検索します↓