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ムクゲ/むくげ/木槿
Rose of sharon
【ムクゲとは】
・中国などの東アジアを原産とするアオイ科の落葉樹。世界中の温帯で広く育てられ、日本では江戸時代から多くの品種が作られる。花弁は五弁の一重、八重、半八重咲きがあり、色はピンク、白、紅紫、水色などがある。
・夏から秋にかけてずっと咲いているような印象があるが、一輪一輪は一日で散る「一日花」。次々に開花するため木全体としての花期が長い。主な開花期は8~9月で、時間が早いほど花は色鮮やか。
・花はその年に伸びた枝の葉の脇に咲く。花弁は5枚で中心部は紅色になるものが多い。シベは多数の雄しべの集合体が花柱(雌しべ)を包み込むような構造で興味深い。花の後には乾いた果実ができ、10月頃に熟すと五つに裂けて種子を出す。
・葉は枝から互い違いに生じ、5~20ミリの葉柄がある。縁には不規則なギザギザがあり、3本ある葉脈が目立つ。ムクゲは挿し木したものが翌年に開花するなど生命力がすさまじく、朝、鮮やかに咲くこともあいまって、韓国(朝鮮)ではムクゲを国の花としている。
・ムクゲという名前は中国名の「木槿(モクキン)」あるいは韓国名の「無窮花(ムグンファ)」が転訛したもので、後者は花が咲き続けること(花に困らないこと)を意味する。
・ムクゲと呼ばれるようになったのは鎌倉時代以降で、それ以前は今も別名として残る「ハチス」や「キハチス」と呼ばれていた。キハチスは「木に咲くハス(蓮)」の意味。ハチスは開花後のハスの花が蜂の巣に見えることに由来する。
【ムクゲの育て方のポイント】
・日照さえあれば放置しておいても育ち、よほどの日陰や痩せ地でない限り開花する。
・枝は繊維質でやや剪定しにくいが、幹を途中で切断するなどといった相当強い剪定にも耐える。花はその年に伸びた枝の先につくため、春以降に剪定すると花数が減る。
・かつては垣根に使われることが多かったが、落葉性で目隠しにならないことや、大きくなり過ぎることから垣根としての需要は減っている。
・夏季にハダニの被害が見られることもあるが、それ以外は病害虫に強い。
【ムクゲに似ている木】
・フヨウ
・ハマボウ
【ムクゲの品種】
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ムクゲの基本データ
【分類】アオイ科/フヨウ属
落葉広葉/低木
【漢字】木槿/槿(むくげ)
【別名】ハチス/キハチス
モクゲ
【学名】Hibiscus syriacus
【英名】Rose of sharon
【成長】かなり早い
【移植】簡単
【高さ】2~5m
【用途】垣根/公園/花木
【値段】800円~