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マルバマンサク/まるばまんさく/丸葉満作
Japanese round leaf(witch hazel)
【マルバマンサクとは】
・北海道西南部及び本州の日本海側(鳥取まで)の山地に自生する落葉樹。太平洋側に分布するマンサクに対し、雪の多い地方に適応するよう変化を遂げた寒冷地型のマンサクとされる。
・文字どおり、丸い葉を持つマンサクであることからマルバマンサクと命名された。「マンサク」の由来は諸説あるが、「まず咲く」の転訛で、早春に他の花木に先駆けて開花することにちなむとする説が根強い。
・葉は枝から互い違いに生じる。マンサクは葉の先半分が三角状に尖るのに対して、本種は半球状に丸みを帯びるとされる。実際には個体差や地域差が大きく、マンサクと見分けるのは難しい。
・早春(3~4月)に咲く花には1~1.5センチほどの紐状の花弁が4枚あり、マンサクと同じように捻じれる。色は総じてマンサクよりも薄く、雪の中でも目立たないほどだが、花の色にも個体差があり、黄色の濃いものや花弁の付け根に赤味があるものもある。
・マルバマンサクは雪に埋もれて育つ木であり、その幹や枝は柔軟性があって折れにくい。枝は合掌造りの家屋を組む「ネソ」として、樹皮で作った縄は物資を束ねる結束材として農作業に用いられた。
【マルバマンサクの育て方のポイント】
・狭い場所に適応させるために剪定することもできるが、自然樹形を観賞するのが基本であり、刈り込んで人工的な樹形に仕立てるような木ではない。剪定は不要な幹を根元から切り除くように行う。
・半日陰にも耐えるが、西日は苦手とする。
【マルバマンサクの種類】
・花弁に赤味があるものをニシキマンサクと呼んで区別することがある。また、花弁全体が赤みを帯びるアカバナマンサクも本種の変種であり、庭木としてよく使われる。
マルバマンサクの基本データ
【分類】マンサク科/マンサク属
落葉広葉/小高木
【漢字】丸葉満作(まるばまんさく)
【別名】ネソ/カタソゲ
【学名】Hamamelis japonica
ver. obtusata
【英名】Japanese round leaf
witch hazel
【成長】やや遅い
【移植】根回しをすれば容易
【高さ】2~5m
【用途】庭木/切花
【値段】800円~