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ニガイチゴ/にがいちご/苦苺

Niga-ichigo(Japanese raspberry)

ニガイチゴの花,にがいちご
開花期の様子
にがいちごの木,冬,ニガイチゴ
冬芽の様子
苦いちご,植木,ニガイチゴ
葉は楕円形のものと、浅く三つに裂けるものがある
ニガ苺,にがいちご
裏面の様子
トゲ,とげ,にがいちご
枝には棘がある
つぼみ,ツボミ,ニガイチゴ,にがいちご
蕾の様子
にがいちご,植物
ニガイチゴの花
キイチゴの品種,にがいちご
ニガイチゴの花
にがいちご,植物,ニガイチゴ
6月頃には果実ができる
果実,種子,にがいちご
ニガイチゴの実
にがいちご,植物
ニガイチゴの実
紅葉,黄葉,にがいちご,ニガイチゴ
初秋の様子
ニガイチゴ,植物,にがいちご
環境によって紅葉または黄葉した後に葉を落とす
にがいちご,ニガイチゴ
冬季の様子
樹皮,幹,にがいちご,ニガイチゴ
若い枝や幹は赤みを帯びる
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樹齢を重ねると緑から茶褐色に

 

【ニガイチゴとは】

・本州、四国及び九州に分布するキチゴの仲間。山地の林縁や丘陵に自生し果実は食用になるが、種子(小核)を噛むと苦味があるため、ニガイチゴと名付けられた。

 

 

・ニガイチゴの開花は4~5月。前年の冬芽から伸びた短い枝に、直径2~3センチの花が一輪ずつ、上向きに咲く。5枚ある花弁は幅が狭くて隙間があり、少し捩れ、花の基部はほんのりと赤くなる。

 

 

・果実は小さな果実の集り(集合果)で、直径は1センチほど。種子以外は甘味があり、生食のほかジャムに加工して使うことができる。赤く熟すのは5月下旬~7月で旧暦の5月にあたるため、別名をゴガツイチゴという。

 

 

・葉は場所や個体によってバリエーションがあり、直径2~5センチの卵形になるものや三つに裂けるものがある。枝から互い違いに生じ、裏面は粉を吹いたように白くなる。一般的に花の咲く枝の葉は小さく、三つに裂けるものは中央の裂片の幅が広くなる。

 

 

・樹高は最大1mほど。若い幹や茎は赤みを帯び、まばらに分岐する。枝には白くて細いトゲがあり、葉柄や枝には蝋質の白い粉が付着しやすい。

 

 

 

【ニガイチゴの育て方のポイント】

・自生は日当たりの良い山野であり、日向であれば放置しても丈夫に育つ。

 

 

・伐採跡地で真っ先に芽吹き、群生するような丈夫な性質を持つ。

 

 

・剪定にもよく耐えるが、枝に細かな棘があるため扱いにくい。

 

 

【ニガイチゴの品種】

・ミヤマニガイチゴ

 ニガイチゴよりも標高の高い場所に見られる変種で、葉はより大きくて中央の裂片は細長く尖る。花は似たような感じだが花弁は幅広で、ニガイチゴよりも長い柄の先に1~3輪ずつ咲く。自生は近畿地方以北で、北限は岩手県の船越半島。 

 

 

【ニガイチゴに似た木】

 

 ナワシロイチゴ  クマイチゴ

 

 モミジイチゴ  カジイチゴ

 

 クサイチゴ  バライチゴ

 

 エビガライチゴ

 

 

ニガキの基本データ

 

【分類】バラ科/キイチゴ属

    落葉広葉/低木 

【学名】Rubus microphyllus

【別名】ゴガツイチゴ

【成長】早い

【移植】簡単

【高さ】0.3~1m 

【用途】果樹

【値段】

 

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