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オオコメツツジ/おおこめつつじ/大米躑躅
Ookometsutsuji
【オオコメツツジとは】
・秋田県~滋賀県の日本海側に分布する半落葉性のツツジ。北アルプスや尾瀬など標高の高い場所にある草地や林縁に自生するが、ツツジとしては小型で扱いやすいため、鉢植や盆栽として観賞される。
・葉や花が米粒のように小さいことからコメツツジ、そのコメツツジよりはわずかに大型となるため、オオコメツツジと名付けられた。
・開花は6~7月で、小さめの白い花が3~7輪ずつ枝先に集まって咲く。花は長さ5~8ミリの漏斗型。4枚の花弁があるように見えるが合弁花であり、花先が四つに裂けている。1本の雌しべを4本の雄しべが囲み、雄しべの葯は黄色やピンクになる。ちなみにコメツツジは花先が五つに裂け、雄しべも5本ある。
・葉は長さ1~4センチの細長い楕円形で先端が尖る。両面と縁に褐色の毛があり、3本の葉脈が目立つのが大きな特徴。葉は枝先に集まりやすく、枝葉は密生する。 自生地では冬季に葉を落とす落葉性になるが暖地では落葉しないこともある。
【オオコメツツジの育て方のポイント】
・小型のツツジであり小スペースでも管理しやすい。自生は深山の湿地であり、乾燥や酷暑を苦手とするが適応力はあり、都会での庭植えも難しくはない。
・花は前年に伸びた枝先に咲くため、夏以降に剪定すると花数が少なくなる。
・放任すると枝葉が密生しやすく、平地ではアブラムシなどの被害に遭いやすい。
【オオコメツツジに似た花】
北海道~九州の深山に自生し、本種と同じ頃に開花する。小型のツツジとして鉢植えや盆栽などに使われる。より小型になるハコネコメツツジやチョウジコメツツジもある。
オオコメツツジの基本データ
【分類】ツツジ科 ツツジ属
半落葉性低木 広葉
【別名】シロバナコメツツジ
【学名】Rhododendron
tschonoskiivar.
trinerve
【成長】やや早い
【移植】簡単
【高さ】0.5~1m
【用途】花木/鉢植
【値段】1、000円~