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ロウヤガキ/ろうやがき/老鴉柿
Chinese persimmon
【ロウヤガキとは】
・中国の中部を原産とする渋柿の一種。正式にはロウアガキ(老鴉柿)というが、発音しにくいためか一般的にはロウヤガキとして流通している。鴉はカラスを意味し、真っ黒に熟す実の様子をカラスになぞらえて命名された。
・日本へ渡来したのは数十年前といわれ、庭木としての歴史は浅いが、柿のミニチュア版として盆栽での人気は高い。
・3~4月に開花し、9~10月に実が画像のような実ができる。普通の柿のように枝に直接できず、ぶら下がってできるのが特徴。果肉は少なく、中身はほとんどが種である上、味もエグみがあって食用にならない。長めの萼(ヘタ)を羽根つきの羽根になぞらえ、ツクバネガキとの別名もある。
・一口にロウヤガキといっても形状は様々で、系統によって実の大きさや形に変化がある。
【ロウヤガキの育て方のポイント】
・雌雄異株であり、実をならすためには両方の株が必要という説が根強いものの、厳密な雌雄はなく、複数を植えれば結果しやすい。
・日当たりの良い場所を好むが、夏の暑さや乾燥に弱く、条件の悪い場所では実が熟す前に消失する。植穴には腐葉土を入れ、株元には藁などを敷いて乾燥を防ぐのがよい。
【ロウヤガキの品種】
・「紅実」「小実」など
ロウヤガキの基本データ
【分類】カキノキ科/カキノキ属
落葉広葉樹/小高木
【漢字】老鴉柿(ろうやがき)
【別名】ロウアガキ/ヒメガキ
ツクバネガキ
【学名】Diospyros rhombifolia
【英名】Chinese persimmon
【成長】やや早い
【移植】普通
【高さ】4~8m
【用途】果樹/鉢植え/盆栽
【値段】1500円~