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リョウブ/りょうぶ/令法

Japanese clethra

リョウブの花言葉は,りょうぶ
花言葉は「溢れる思い」
りょうぶ,リョウブの冬芽,画像
リョウブの冬芽は数ある樹木の中でも特徴的
令法の葉,食用
新芽(若葉)は生で食べても、甘みがあっておいしい
令法の木,食用
新芽の様子
リョウブの若葉,りょうぶ,画像
新緑の美しさは雑木林でも際立つ
リョウブの葉っぱ,食べる,りょうぶ
この位になると甘みがなく食用できない
Japanese clethra
若い葉の軸は赤みを帯びる
Japanese clethra
でき始めの蕾の様子
りょうぶ,リョウブという植物
ツボミの様子
令法の花 庭木図鑑 画像
リョウブの開花は6~8月頃で、房状に垂れ下がる
蝶々,リョウブの花
花はウメに似た小花の集合体
リョウブの花,開花時期,リョウブ
雌しべの先は三つに裂ける
リョウブの実
花の後には同じような雰囲気で実ができる
りょうぶの木,樹形,果実
樹高は10mほどに
リョウブの紅葉 画像
街中での紅葉は、この程度がふつうだが・・・
黄葉する木
条件がよければ黄色くなったり
リョウブ 紅葉
赤くなったり
リョウブの木
紅葉期の様子
リョウブ 樹皮
リョウブは樹皮も美しい  
りょうぶ 木 幹 画像
名所の天城山には大木が群生する

 

【リョウブとは】

・北海道南部、本州、四国及び九州に分布するリョウブ科の落葉樹。丘陵や山の尾根に自生するが、若葉が食用となるため飢饉に備えて植栽、貯蔵、採取を「令法(りょうぼう)」によって命じたことから、リョウブと名付けられたとされる。

 

 

・別名の「ハタツモリ(畑積り)」もこれに関連し、事前に収穫量を見積もって畑に植えられたことに由来する。日本以外では韓国の済州島に自生。

 

 

・リョウブの葉は枝先に集まって互い違いに生じ、長さは5~15センチ、幅は4~10センチほどになる。楕円形で先端は短く尖り、縁には鋭く尖ったギザギザがある。裏面には細かな毛があり、白っぽく見える。秋には紅葉するが暖地では綺麗な赤にならない。

 

 

・食用となるのは芽吹いてすぐの若菜。「木の芽」と呼ばれるサンショウ同様にアクがなく、生のまま食べることもできるが、一般的には湯通し後に乾燥させたものを御飯や団子に混ぜて食べたり、天婦羅にして食べたりする。 

 

 

・リョウブの開花は6~8月で、白い小花が長さ10~20センチの穂状になって咲く。一つ一つの花はよく見ればウメに似ており五弁花に見えるが、基部で合着した合弁花。開花期には夥しい数の蝶や蜂が蜜を求めて集まる。

 

 

・小花の直径は1~2センチほど。雌しべは1つで先端は三つに裂け、10本ある雄しべは花冠の外へ突き出す。花には同時期に咲くシナノキボダイジュに通じる芳香があるが、一般的な良い香りではなく、いわゆる精臭が混じる。

 

 

・花の後には直径3~4ミリほどの果実ができ、10~11月になると褐色に熟す。果実は開花期と同じような穂状になっており、遠目からは花と実を見分けづらい。

 

 

・幹はふつう根元から分岐して株立ち状になる。樹皮はサルスベリナツツバキのように剥離し、樹齢を重ねればカゴノキプラタナスのような斑模様も見られる。特に老木の樹皮には独特の風情があり、冬枯れの庭にも映える。

 

 

・リョウブの材は緻密で美しく、その質感はヤブツバキに通じるものがある。しかし、大きな板は取れないため材木として流通することはほぼない。稀にろくろ細工や道具の柄、樹皮を生かした床柱や家具として好事家の間で使われる。

 

 

【リョウブの育て方のポイント】

・株立ちになること、枝葉を大きく広げることから、自然樹形を楽しむにはある程度のスペースが必要となる。

 

 

・芽を出す力が強く、剪定に耐える。

 

 

・日当たりを好むが、日照が強すぎる場所ではかえって育ちが悪い。

 

 

・土質は選ばない。

 

 

【リョウブの品種】

 世界には60種以上のリョウブがあるが、日本のリョウブは本種のみであり、以下は外来のもの。

 

 

・ヒイラギバリョウブ

 下の画像のようにヒイラギに似た葉になる品種

 

 

・アメリカリョウブ(ハミングバードなど)

 北アメリカ東部原産の園芸品種で、日本のリョウブほど背丈が高くならないことから、一般家庭での植栽が増えている。花は淡い紅色。 

 

リョウブの種類
ヒイラギバリョウブ
あめりかりょうぶ
アメリカリョウブ(果期)

 

【リョウブに似た花が咲く木】

コバノズイナ

 ズイナ科の落葉低木で、リョウブよりも遅い時期に似たような花を咲かせる。別名はヒメリョウブ。

 

リョウブに似ている木
コバノズイナ

リョウブの基本データ

 

【分類】リョウブ科/リョウブ属

    落葉広葉/低木~小高木 

【漢字】令法(りょうぶ)

【別名】ハタツモリ

    サルスベリ/サルナメリ  

【学名】Clethra barbinervis

【英名】Japanese clethra

【成長】やや遅い

【移植】普通

【高さ】3~10m

【用途】和風庭園/公園 

【値段】500円~

 

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