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ブッドレア/ぶっどれあ/房藤空木
Butterfly bush
【ブッドレアとは】
・中国西部を原産とするフサフジウツギ(房藤空木)を原種とした園芸品群の総称。東アジアのほか、チリなどでも庭木として使われる。日本では川原などにその同属であるフジウツギ、コフジウツギ、ウラジロフジウツギが自生する。
・原種はフジウツギのとおり藤色の花を咲かせるが、園芸品種はピンク、紫、白など色とりどりの花を咲かせる。
・花期は6月から10月と長く、この間、様々な虫が集まることから、英語ではバタフライブッシュ(蝶を呼ぶ木)と呼ばれる。花には甘い微香がある。
【ブッドレアの育て方のポイント】
・非常に丈夫な性質を持ち、日向であれば、あまり土質を問わずに育つ。日陰では開花しにくい。
・寒さには弱く、植栽の適地は東北南部より南となる。
・長い花穂にはたくさんの種子ができるため、他の植物がないような開拓地では増殖して繁茂する。
・株立ち状に育つのが基本。刈り込みが追い付かないほど成長が早いため、マメに手入れをして樹形を維持する必要がある。強い剪定にもよく耐える。剪定の適期は3月上旬。
・挿し木や実生で簡単に増やすことができる。
【ブッドレアの品種】
・タガイバフジウツギ、フイリブッドレア、タマフジウツギ(チリ産)、トウフジウツギ(中国産)、ニオイフジウツギ(台湾産)などがある。外国産のブッドレアは花の香りがより強いものが多い。
【ブッドレアに似ている木】
・フジウツギ(カクフジ)
東北地方~兵庫県の太平洋側及び四国に分布する在来種。花がフジに、葉がウツギに似ることからフジウツギと呼ばれる。ブッドレアの葉は裏面が白っぽいが、本種は緑色。園芸用に流通するのは稀。
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ブッドレアの基本データ
【分類】フジウツギ科/フジウツギ属
落葉広葉/低木
【漢字】─(ぶっどれあ)
【別名】フサフジウツギ(房藤空木)
ニシキフジウツギ
【学名】Buddleja davidii
【英名】Butterfly bush
【成長】かなり早い
【移植】簡単
【高さ】2~5m
【用途】花木/洋風庭園/公園
【値段】800円~