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ヒメウコギ/ひめうこぎ/五加木
Fiveleaf Aralia
【ヒメウコギとは】
・中国を原産とするウコギ科の落葉低木。若い芽や根の皮が食用及び薬用になるため古い時代に日本へ渡来し、畑で栽培されていたものがのちに野生化して各地に広がる。
・日本にも在来のヤマウコギ(オニウコギ)、エゾウコギ、ミヤマウコギ、ウラジロウコギ、ケヤマウコギ、オカウコギがあり、これらをウコギの代用として薬用してきたため混同が見られるが、漢方での本来のウコギは本種である。
・ヒメウコギの開花は初夏(5~6月)。小さな黄緑色の花が多数集まり、枝先で球状になる。雌しべの花柱は5~7個あるが合着しており、先端のわずかな部分だけが分離していること、また、花柄は日本のウコギに比べると長く(5~10センチ)、葉の上に突き出すことを特徴とする。
・花の後にできる果実は球形で、黒く熟す。ウコギの仲間は雌雄異株で、果実ができるのは雌株だけだが、日本にあるヒメウコギは雌株のみとされている。
・葉は掌状複葉と呼ばれるタイプ。漢名の「五加」は小葉が5枚一組であることに由来し、5枚の小葉が掌状に集まる。小葉は菱形で、ヤマウコギに比べるとやや細く無毛。灰白色の枝はよく伸びて湾曲し、先端は接地すると根を下ろして新たな株を作る。
・ヒメウコギの若芽は食用となり、手軽に摘めるよう生垣として管理されることが多い。ヤマウコギは苦味があるため食用には下ごしらえが必要だが、ヒメウコギのは苦味が少ない。若い芽は和え物、御浸し、ウコギ飯などにして食べ、根の皮(五加皮=ごかひ)は強壮薬になる。なお、これを用いた五加皮酒には、当帰や陳皮も使われる。
【ヒメウコギの育て方のポイント】
・土質を問わず丈夫に育ち、寒さにも強い。
・日当たりと水はけの良い場所を好む。
・芽を出す力が強く、剪定に耐える。
【ヒメウコギに似ている木】
花序の柄が葉よりも短いのが、ヒメウコギとの大きな違い。
・タラノキ
・ウド
ヒメウコギの基本データ
【分類】ウコギ科/ウコギ属
落葉広葉/低木
【学名】Eleutherococcus
sieboldianus
【英名】Fiveleaf Aralia
【別名】ウコギ
【漢字】姫五加木/姫五架木
【成長】やや早い
【移植】簡単
【高さ】2~3m
【用途】薬用/食用
【値段】800円~