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ハマボウ/はまぼう/浜朴・黄槿
Hibiscus hamabo
【ハマボウとは】
・神奈川県以西の本州、四国及び九州に分布するアオイ科の落葉樹。名前の由来には諸説あるが、浜辺に生えてホオノキに似た花が咲くためハマボウ(浜朴)となったという説が有名。日本以外では韓国の済州島に自生が見られる。
・ハマボウの開花は7~8月。花は直径5~6センチの五弁花で、枝先や葉の脇に咲く。巨大な花が咲くホオノキとあまり似ていないが、花弁が黄色(ホオノキはクリーム色)で中心部が暗い紅色になる点は共通か。多数ある雄しべは合着している。
・花の後にできる果実は直径3センチほどの卵形で、10~11月になると黄褐色に熟し、五つに裂ける。中に入る種子には海水に強く、海面を漂って遠方まで拡散される。
・ハマボウの葉は直径3~7センチの円形で縁にはギザギザがあり、基部も円形かハート形になる。葉の裏面や萼、小枝、托葉に白~黄褐色の毛があり、全体に粉を吹いたような雰囲気がある。秋に黄葉あるいは紅葉するが、綺麗に色付かないことも多い。
・枝は分岐が多く、樹高6mほどに達するが、2m程度のものが多い。樹皮は明るい灰色でムクゲに似ており、樹齢を重ねると縦に皮目が入る。
【ハマボウの育て方のポイント】
・暖地性の木であり、関東北部より北の寒冷地では生育が不良となる。
・海水の干満がある岸辺の泥土に生える木であり、土質を選ばず丈夫に育つ。
・成長が早く、枝葉は密生する。樹形は大振りであり、整えにくい。
【ハマボウの品種】
・オオハマボウ
小笠原諸島や屋久島などに分布する近縁種で、全体にハマボウよりも大きくなる。花は直径6センチほどで、ハマボウと同じような一日花だが夕方に赤くなり、葉の基部は深いハート形になる。
・テリハハマボウ(モンテンボク)
小笠原諸島の母島に見られるハマボウの一種。ハマボウと違って常緑性であり、樹高も30mほどに達する。葉はハマボウより大きく、表面は名前のとおり光沢がある。
ハマボウの基本データ
【分類】アオイ科/フヨウ属
落葉広葉/低木
【漢字】浜朴/黄槿(はまぼう)
【別名】キイロムクゲ
カワラムクゲ
ハマツバキ
【学名】Hibiscus hamabo
【英名】─
【成長】やや早い
【移植】簡単
【高さ】2~6m
【用途】花木/公園
【値段】2000円~