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セイヨウサンザシ/せいようさんざし/西洋山査子

Hawthorn

せいようさんざし,花,セイヨウサンザシ
世界史に登場するメイフラワーは本種のこと
せいようさんざしの枝,セイヨウサンザシ
枝にはトゲがある
Hawthorn,leaf
春の芽出しの様子
西洋山査子エキス,せいようさんざし
若葉の様子
Hawthorn,leaves
成葉では切れ込みが目立たない
Hawthorn,せいようさんざし
葉の裏面の様子
セイヨウサンザシの花,生薬,せいようさんざし
花は枝先に付くが、高い場所に多く、見付けにくい
西洋山査子エキス
セイヨウサンザシの果実は生薬や果実酒に
Hawthorn,fruits
長い間、枝に残ることは稀で・・・
西洋さんざしの果実,セイヨウサンザシ
台風で落下しやすい
Hawthorn,tree,せいようさんざし
樹高は8mにもなり、サンザシよりも大きい
Hawthorn tree
樹齢を重ねるとこんな感じになる

 

【セイヨウサンザシとは】

・ヨーロッパや北アフリカを原産とするバラ科の落葉樹。春に咲く花と秋に熟す実が美しく、庭木や鉢植えとして愛好される。葉、花、果実にはフラボノイド、ビタミン類及び精油成分を含み、そのエキスから作る生薬は皮膚のコンディショニングを目的として化粧品や健康食品に使われる。日本へ渡来したのは明治時代の中期。

 

 

・イギリスからアメリカへ入植したピルグリムファーザーズを乗せたメイフラワー号が辿り着いたプリマウス(現マサチューセッツ州)にこの花が咲き誇っていたことにちなみ、アメリカの国花及びマサチューセッツの州の花となっている。

 

 

・開花は4~5月頃。5枚の花弁を持つ白または淡いピンクの花が枝先に5~10輪まとまって咲く。花の直径は1.5センチほどで、円形の花びらは平らに開き、多数の雄しべと2~3個の花柱がある。原産地では白花が主流だが、日本ではアカバナが好まれる。

 

 

・果実は直径1センチほどの球形で、頂部に「萼片」と呼ばれるものがミニトマトのように残る。9月頃に熟すと鮮やかな紅色となり、ジャム、ゼリー、ドライフルーツ、ジュース、生薬などに使われる。日本ではそれほどメジャーな食品ではないが、北アメリカ等では果樹としての品種改良が進んでいる。

 

 

・葉は卵形で3~7つに深く裂け、縁にはギザギザが目立つ。枝や幹には小枝が変形したトゲがある。

 

 

・キリストが処刑される際、セイヨウサンザシの冠をかぶっていたとされ、西洋のキリスト教圏においては神聖な樹木として保護されてきた歴史があり、イギリスのグラストンベリーなどに名木が残る。

 

 

【セイヨウサンザシの育て方のポイント】

・寒さに強いが、植栽の適地は本州、四国及び九州となる。

 

 

・日向かつ適度に湿った腐植質の多い場所を好むが、基本的にはどこでも丈夫に育つ。

 

 

・枝は横に張り出しやすく、内側には徒長枝と呼ばれる、勢いのある枝が出やすい。枝ぶりは単純で樹形に面白みはないが、剪定に耐えるため、好きな形にまとめやすい。

 

 

・風通しの悪い場所で枝が混み入った場合、アブラムシやカイガラムシの被害に遭いやすい。

 

 

・多数の品種があるが、一重咲きの方が実が成りやすい。

 

 

【セイヨウサンザシの品種】

・アカバナ(ヤエ)サンザシ(ベニサンザシ)

 「ポールズスカーレット」など紅色の八重咲きになる品種で、その華やかさから庭木、鉢植え、生け花等に盛んに利用される。この他、紅色の一重、白花の八重など数々の園芸品種がある。 

 

ベニサンザシ,画像
アカバナヤエサンザシ

 

【サンザシとの見分け方】 

サンザシは中国原産で花の付け根(花柄)や葉の裏面に毛が多い。また、サンザシの葉は浅く三つに裂ける特徴があり、葉を見れば容易に区別ができる。

 

 

【セイヨウサンザシに似ている木】

 

ヤブサンザシ

 

シナカマツカ

 

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セイヨウサンザシの基本データ

 

【分類】バラ科/サンザシ属

     落葉広葉/小高木

【漢字】西洋山査子

    (せいようさんざし)

【別名】メイフラワー

    ホーソンベリー

【学名】Crataegus laevigate 

【英名】Hawthorn

【成長】やや早い

【移植】ふつう

【高さ】~8m

【用途】シンボルツリー/果樹

【値段】3、000円~

 

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