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シナミズキ/しなみずき/支那水木

Chinese winter hazel

ニオイトサミズキの花,しなみずき
マンサク科であり、早春に開花する
しなみずき
蕾の様子
匂い土佐水木の開花時期の画像
株立ち状に育ち、枝分かれも多い
nioitosamizuki,シナミズキ
花穂は徐々に下へ伸び、長さ4センチほどになる
しなみずきの花,画像
雄しべの先が赤くならないのがトサミズキとの違い
葉っぱ,画像
花が終わると新葉が展開する
支那水木,葉,しなみずき
シナミズキの葉
果実
花の後にできる果実は熟すと自然に裂ける
紅葉期の様子
秋になると葉は「黄葉」する
しなみずきの木
黄葉したシナミズキの葉
幹,画像,しなみずき
樹皮の様子

 

【シナミズキとは】

・中国西南部を原産とするマンサク科の落葉低木。早春に咲く鮮やかな黄色い花は、日本でより一般的に見られるトサミズキに比べて大きく、その数も多いことから園芸用として好まれる。花に強い芳香があり、別名をニオイトサミズキという。

 

 

・「~ミズキ」は枝を切ると水気が多いことや、落葉高木のミズキに葉が似ることに由来するが、分類上、ミズキとは関係がない。

 

 

・開花は3~4月。花にはトサミズキ同様、5個の花弁と雄しべがあるが、雄しべが花弁の内側にとどまり、その先端の葯が赤ではなく、濃い黄色になるの点が大きく異なる。

 

 

・花穂は長さ3~4センチで、直径1センチ程度の小花が10~15輪ほど集まってできる。なお、トサミズキの花弁は真下に向かって開くが、本種は斜め下を向き、大きく広がることがないのも両者の微妙な違い。

 

 

・花の後にできる果実は熟すと自然に二つに裂け、中から楕円形の黒い種子が顔を出す。

 

 

・葉は枝から互い違いに生じ、長さ5~10センチほどの楕円形になる。葉脈が目立ち、縁が波状になることが特徴で、葉の裏や葉柄、若い枝に星状の細毛が密生し、手で触れるとザラザラした感じがする。黄葉が美しい。

 

 

【シナミズキの育て方のポイント】

・土質を選ばずに育ち、半日陰でも育てられるが、花や紅葉を十分に楽しむためには日向に植えた方がよい。

 

 

・病害虫に強い。

 

 

主幹のない株立ち状に育ち、枝分かれも多い。このため花のない夏季はやや鬱蒼としたようになる。冬季に根元から間引くように剪定して自然樹形を維持したい。

 

 

【シナミズキに似ている木】 

トサミズキ

 

 

コウヤミズキ

 

 

ヒュウガミズキ 

 

シナミズキの基本データ

 

【分類】マンサク/トサミズキ属

    落葉広葉/低木

【漢字】支那水木(しなみずき)

【別名】ニオイトサミズキ

【学名】Corylopsis sinensis 

【英名】Chinese winter hazel

【成長】やや早い

【移植】普通

【高さ】2~4m

【用途】花木/公園/切り花

【値段】500円~

 

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