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シナカマツカ/しなかまつか/支那鎌柄
Christmas berry(Chinese photinia)
【シナカマツカとは】
・中国西部を原産とするバラ科の落葉樹。春に咲く清楚な花、オレンジの紅葉、冬季に熟す赤い実が美しく、稀に公園や植物園に植栽される。
・日本に自生するカマツカはカマツカ属であり、カナメモチ属の本種とは属が異なるものの、花や実の雰囲気が似ていることから、原産地名を冠してシナカマツカと呼ばれる。日本では庭木としての流通がほとんどないが、中国以外でもベトナム北部やブータン中部に産し、欧米圏ではガーデニングに使われる。
・開花はカマツカと同じ4~5月で、葉の脇から伸びた半球状の花序に白い小さな花が密生する。一輪当たりの直径は5~8ミリほどで、5枚の花弁と20本の雄しべがほぼ同じ大きさに広がる。
・花の後にできる実はカマツカに比べて大きく、その密度が高いため、より鮮やかに見える。果実は初秋から色づき始め、クリスマスの頃に赤くなるため、英名をクリスマスベリーという。果実には種子を含むが、園芸的な繁殖は挿し木によることが多い。
・葉は枝から互い違いに生じ、長さ5~15センチ、幅2~5センチ程度の楕円形または卵形。葉の縁には細かなギザギザがあり、先端は細く尖る。葉の表面には光沢があり、葉脈が目立つ。条件が良ければ秋に幻想的なオレンジ色に紅葉し、冬芽は紫がかった褐色になる。
【シナカマツカの育て方のポイント】
・北海道南部から九州までの広い範囲に植栽できる。
・日向を好むが、半日陰程度なら耐えられる。日差しが少なすぎると開花や結実がなく、葉に斑点病が生じやすくなる。
・砂混じりの軽い土壌を好み、湿度が高すぎる場所では生育が悪い。
・自然樹形を楽しむのが基本だが、湿気の多い日本では病害虫の被害に遭いやすいため、冬季に枝抜きをして通風を確保するように管理するのが良い。
【シナカマツカに似ている木】
シナカマツカの基本データ
【分類】バラ科/カナメモチ属
落葉広葉/低木~小高木
【漢字】支那鎌柄(しなかまつか)
【別名】クリスマスベリー
【学名】Photinia beauverdiana
【英名】Christmas berry
Chinese photinia
【成長】やや早い
【移植】普通
【高さ】3~10m
【用途】公園/花木
【値段】─