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シデコブシ/しでこぶし/幣辛夷
Star magnolia
【シデコブシとは】
・愛知県、岐阜県及び三重県の一部地域に分布するコブシやモクレンの仲間。かつては中国原産と考えられていたが、伊勢湾を中心とした里山や丘陵地の湿地で限定的に分化したことが判明。自生地は開発が進むにつれて荒れ、現代では野生種の絶滅が危惧される。
・庭木としては数多く出回っており、盆栽にも使われる。風にたなびく花弁が、神社の注連縄などに使われるシデ(四手/紙垂)に似るとして、シデコブシと名付けられた。花弁はコブシよりも細長く、数が多い。
・通常は花びらが12~18枚ほどある。英名「スターマグノリア」は星形の花が咲くモクレンの仲間という意味合いで、日本語より分かりやすい。開花は3~4月で新葉の展開に先立つ。
・花には微香があり、色は白が普通だが個体差が見られ、薄紅色のものもある。可憐なわりに控えめであるため、茶庭から洋風庭園まで幅広く使われる。花の直径は7~12センチほど。
・花の後にはコブシと同じ果実ができる。コブシという名は果実あるいは蕾の形を人の握りコブシになぞらえたもの。果実は袋状の小さな果実の集合体で、10月頃に熟すと自然に裂け、赤い種子がこぼれ落ちる。
・葉の形はコブシと同様で、長さは5~10センチほど。枝から互い違いに生じ、ごく短い葉柄がある。
【シデコブシの育て方のポイント】
・多少湿気がある日向で、肥沃な土地を好む。
・性質はモクレンやコブシと同じだが、背丈が大きくならず維持管理が容易であるため、一般家庭に適している。剪定は根元から出るヒコバエや、木の内側に出てくる徒長枝を元から抜く程度にとどめる。
【シデコブシに似ている木、品種】
・ヒメコブシ(ベニコブシ)
花も樹高もより小さく、花の色が鮮やかであるためシデコブシよりも好まれる。シデコブシをヒメコブシと呼ぶこともあり、両者はややこしい関係にある。
【シデコブシの仲間】
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シデコブシの基本データ
【分類】モクレン科/モクレン属
落葉広葉/小高木
【漢字】幣辛夷/四手辛夷
紙垂辛夷
【別名】ヒメコブシ
【学名】Magnolia stellata
【英名】Star magnolia
【成長】やや遅い
【移植】普通
【高さ】1~8m
【用途】茶庭/盆栽/洋風庭園
【値段】1000円~