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サトウカエデ/さとうかえで/砂糖楓
Sugar maple
【サトウカエデとは】
・北アメリカ(カナダ南部及びアメリカ合衆国北部)を原産とするムクロジ科(カエデ科)の落葉広葉樹。カナダの国旗にデザインされている。
・名前のとおり樹液から砂糖(メイプルシロップ)を採取するのに使われるが、紅葉(あるいは黄葉)が美しいこともあって、カナダ、アメリカ、韓国などでは街路や公園等に広く植栽される。品種や変種が多い。
・葉はカジカエデに似ており、3~5に裂け、長さ7センチから15センチの大型になる。秋には写真のとおり黄色や赤に変色する。
・他のカエデ同様に春には黄緑色の小花を咲かせ、初秋には鞘状の種子が実る。
・幹に空けた一つの穴からワンシーズンに採取できるメイプルシロップは1リットルほど。日本ではイタヤカエデからメイプルシロップを採取して地域振興に役立てようという試みがある。
・若い枝や葉柄、葉脈は紅色を帯びる。樹皮は灰黒色で樹齢を重ねると浅く裂ける。
【サトウカエデの育て方のポイント】
・本来は排水のよい礫質地を好むが、苗木は土を問わず適応しやすい。ただし、寒冷な土地を好み、日本では北海道での生育が良い。
・きれいな紅葉を見るには日照が必要。
・基本的には大木となるため、狭い場所では定期的な手入れが欠かせない。放置すると下枝がなくなりやすい。
【サトウカエデに似ている木】
サトウカエデと同様に砂糖を採取するのに使われるが生産量は少ない。より日陰に強いため日当たりの悪い場所の植え込みに使うことができる。
本種に葉の形が似た大型のカエデ。別名オニモミジ。
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サトウカエデの基本データ
【分類】ムクロジ科カエデ属
落葉広葉樹 高木
【漢字】砂糖楓(さとうかえで)
【別名】メイプルツリー
メイプルリーフ
【学名】Acer saccharum Marsh
【英名】Sugar maple
【成長】やや早い
【移植】やや難しい
【高さ】20m~40m
【用途】公園/街路樹
【値段】1000円~