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アメリカアサガラ/あめりかあさがら
Carolina silverbell
【アメリカアサガラとは】
・北アメリカ東部及び中北部の山地を原産とするエゴノキ科の落葉樹。日本には明治時代の半ばに渡来し、植物園を中心として広まった。
・日本に自生するよりエゴノキの仲間(エゴノキ、ハクウンボク、アサガラ)よりも綺麗な花を咲かせるため、庭木としての普及が見込まれたものの、枝の出方が大陸的であり、狭い庭では管理しきれないため、一般家庭ではあまり見られない。
・4月から6月にかけてエゴノキやハクウンボクと似たような形の白い花を下垂させる。花はエゴノキよりもかなり大きく、長さ2~3センチになる。満開でも花弁が開ききらないという特徴を持つ。
・花の後にできる実は画像のような形であり、エゴノキやハクウンボクのそれとは明らかに異なる。果実は秋に熟すと下部が裂け、くす玉のように種がこぼれ出るが、熟す前に風で落ちることも多い。
・葉は直径10センチ前後で先端が尖り、縁には細かなギザギザがある。アサガラよりは大きいがハクウンボクほど大きくはない。
・樹皮はコルク質が発達し、浅く裂けやすい。材は非常に割れやすく、これにちなんでアサガラ(麻殻)と名付けられた。日本産のアサガラは器具、マッチの軸などに使われる。
【アメリカアサガラの育て方のポイント】
・丈夫な性質を持ち、土質を問わずに育つ。
・半日陰程度なら十分に育つが、日照が不十分だと枝葉が間延びしやすい。
・寒さに強く、北海道南部以南であれば植栽できる。
・成長が早いものの、剪定によって抑えることは可能。ただし、樹形は整えにくい。自然樹形を鑑賞するのが望ましい。このため広い庭に向く。
【アメリカアサガラに似ている木】
・オオバアサガラ
文字どおり大型の葉を持つ日本産のアサガラで庭木として使われる。葉の裏面が白いのが特徴。
同じエゴノキ科の花木であり、似たような花を咲かせるが、花の大きさはまるで違う。
同じような雰囲気を持つ袋状の実ができる。
アメリカアサガラの基本データ
【分類】エゴノキ科 アメリカアサガラ属
落葉広葉 中高木
【漢字】亜米利加麻殻(あめりかあさがら)
【別名】カロライナシルバーベル
ハレーシア
セイヨウアサガラ
【学名】Halesia Carolina
【英名】Carolina silverbell
【成長】早い
【移植】ふつう(通常は実生で増やす)
【高さ】3~10m
【用途】雑木
【値段】1000円~
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