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病害虫に強い木
「ガーデニングには興味があるけど、虫が大嫌いなので・・・」とか「垣根を作りたいけど虫がつくから・・・」という声を聞きます。
絶対に虫がつかない木があればいいのでしょうが、自由に動くことのできない木は他の生き物を媒介として繁殖することが多いため、自らこれらを避けるような戦略はとりません。
また、庭木には様々な病気があります。細菌性で他所から感染するものもありますが、多くは害虫の発生に付随します。「虫除けの木」とされ、近年人気のある「ニーム」や、防虫剤の原料となる「クスノキ」は確かに幹や葉を虫に食害されることは少なく、病気にもなりにくいものです。しかしこれらでさえ、虫が止まっているのを見掛けます。絶対に虫が来ないような木はないといっていいでしょう。
しかし、病害虫に強い木というのはあります。その代表はコニファーと称される針葉樹です。これらは花や実が目立たず、あまり虫が集まりません。また、葉の形状も食害されにくいものになっています。コニファーに人気があるのは、虫が集まりにくいことにも一因があるのでしょう。
ただし、手入れなど管理を考えればコニファーがベストな選択とはいえません。針葉樹は切り戻して小さくすることができない樹種が多く、基本的には大きくなる一方なので、宅地の狭い日本には馴染みにくい面があるからです。
病害虫に強い木を選ぶ際は、自分の目的や手入れにかけられるコスト(時間・費用)を踏まえ、あくまでも「よりマシな」木を選ぶことになります。
以下に病害虫がつきにくい代表的な20種を紹介します。写真をクリックするとそれぞれの詳細ページが開きます。
これら以外にも、イチョウ、イヌエンジュ、スダジイ、シロダモ、ダイオウショウ、タイサンボク、ヒノキなどがありますが、一般家庭での扱いを考慮し、あまりに大きくなり過ぎる樹木は除外しています。
また、紹介した樹種はあくまでも筆者の知見及び経験によって選択したもので、生育環境や個体によっては病害虫の被害に遭う場合も珍しくないことを御承知おきください。