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成長が遅い木
手入れが大変なので「大きくならない木」を植えたいという声を聞きますが、木は生き物ですので、いつの日かある程度の大きさになります。ただし、成長するスピードは樹種によって異なりますので、大きくなりにくい木というのは存在します。ここでは成長が遅めの木を紹介します。
「明日はヒノキになろう」として知られる木です。最終的には30mほどに達する木で、庭木としての利用は少ないですが、家庭向けのヒメアスナロという品種もあります。
垣根や玉散らし作りとして、町じゅうで見掛ける植木ですが、選ばれるには理由がありました。
初夏に清楚な花を咲かせ、シンボルツリーとしても人気の木です。成長がズバ抜けて遅いという樹種ではありませんが、ゆったりとしたペースで育ちます。
和風の庭に定番の針葉樹で、垣根や玉散らしとして使われます。成長しきったキャラボクではより成長が遅く、樹形が乱れにくくなります。
「キンモクセイは大きくなるから」と敬遠されがちですが、それは剪定せずに放置した場合の話です。広く使われる植木の中では、成長が遅い部類に属します。
金持ちに通じるとして人気の縁起木です。一般に成長は遅めで、幼木から仕立てるには時間がかかるため、大きな木には良いお値段がついています。
葉色が明るく、枝がまばらで庭を暗くすることがないことや、赤い実を楽しめることから、シンボルツリーとして人気の木です。
北米原産のマツ。その佇まいには神々しささえ感じます。しかし、成長はかなり遅く、手間がかかる日本のマツとは扱いが異なります。
常緑樹らしからぬ繊細な枝葉を持つ花木で、西日本を中心に人気が高まっています。
グランドカバーとして使われる針葉樹で、成長の遅さはトップクラスです。ウィルトニー、ブルーカーペット、ブルースターなどの園芸品種があります。
桜を追うように花をつけるハナミズキは、成長が緩やかで手間の少ない木でもあります。花の色には白、ピンク、そして写真のような紅色などがあります。
モッコク、モクセイとならんで和風庭園には欠かせない存在です。年間を通じて変化が少ないというのが、その理由ですが、雌の木には赤い実がなります。
成長が遅く、樹形が乱れにくいため、昔から「庭木の王」として和風庭園に好んで使われる樹木です。
日向に植えれば、花が咲き、小ぶりな赤い実をつけます。実を生で食べることができる木の中では、もっとも背丈が低い種類です。
主役として扱われることは少ないですが、木肌が美しく和風庭園の脇役として使われます。家庭向けとしては、より成長の遅いアメリカリョウブが人気です。